【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part1

その4 ページ5

黒い化物はノイズの様な唸り声を上げる


『"我…に、近くとは…身の程知らず…の、馬鹿だな…今すぐ…嚙み殺してくれる…！！！"』

食い殺そうと襲う化け物
切原はおもわず雫の名を叫ぶ

切「っAせんぱーーーい！！！」

『ほい』

雫はパンッ！と

化け物に平手打ちをかました

瞬間、溶かすように消えた悪霊

切原は目を丸くして立ち止まる

切「…え、」

『はい、除霊完了。もう良いよ〜』

切「えぇぇぇぇ！！？てか、お札とか塩とか聖水とかなしっスか！？」

『あはは、そんなのいらないよ〜。私にはペロキャンさえあれば良い』

また一つ懐から取り出したペロキャンを口に咥える

『それに、私霊能力者じゃないから。そんな道具の使い方知らないし』

切「…は、え、えぇぇぇぇ！！？でも、だって、今！？」

赤也は不意に肩が軽くなりつつあるのに気づく
みると、お地蔵さまが消えかかっていたのだ

切「っお地蔵さま！？なんで…」

『元々、お地蔵さまと悪霊は一つの生き物だった。しかし、厄災がその生き物に集まってしまったせいで負の感情のみが育ってしまい、最後には分裂するまでに至った…その罪滅ぼしとして封印の鍵に名乗り出たのがお地蔵さまだ。お地蔵さまも地蔵に憑依した霊だけどね』

切「ってことは…お地蔵さまも…？」

『まぁ、彼は良い行いをしたから。あの悪霊と同じ裁きではないと思うよ』

切原は消えゆくお地蔵様に頭をさげる

切「…っ本当に、有難う御座いました！！」

お地蔵さまはとても嬉しそうに笑うと

静かに消えていったー

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