その2 ページ37
"怪奇現象研究部''
堂々と出された看板に眉を顰める真田
真「そもそも、この部活は俺も気になっていた。何をするのか不透明すぎるからな」
「流石です!」
ドアをノックして返事を待たずに開けると
ソファに座りつつ本を読む雫がいた
『…ノックしたら良いってものじゃないよ。風紀委員さん達?』
パタンと本を閉じる雫
真田が何か言う前に声を張り上げる男子生徒
「今日で、この部活は廃部させてもらう!行動理由も目的も不透明な部活を許す訳にはいかない!!」
驚いて目を見開く真田達
雫は真っ直ぐ声を張り上げた生徒を見る
『…風紀委員会に、そんな権限は無かったと思うけれど…』
真「そうだ、あくまで我々は学校の規律を乱す者を注意するのだ」
「この部活は、部活として機能していない。そんな怠惰を許す訳にはいかないでしょう?これは正義の行いなんですよ。真田先輩」
真「ーっ…」
正義の行いと言いきられ、黙り込む真田
雫は言い切る生徒にスっ…と目を細める
『…正義の行いねぇ…それは高尚な言い方で。それで?退部させる権限のない貴方達は何をしに?』
男子生徒は、ポケットから1枚の紙を取り出し雫に見せる
「最近夜に出てくると噂されている怪奇現象だ。不良や不真面目な人間ばかり狙われて、それに出会った人間はもれなくボコボコにされている。姿かたちが一切分からない事から幽霊の仕業なんて言われている。この謎を解けたのなら君の部活の必要性を認めよう」
『………』
渡された資料のメモをちらりと見る
『…狙われたのは男ばかりか』
「そうだ。もし解決出来なければ部活の存在理由は無いと生徒会に報告させてもらう」
『…』
メモを机に落とすと、雫は頷く
『…いいよ。今夜にでも解決して差し上げよう』
真「っ、待ってくれ!いくらなんでも女子を夜に出歩かせるのは危険だ」
真田が前に出てくる
真「それに、解決したと証明も必要だ。俺が同行しよう」
「っ真田先輩!?」
『学生2人が夜に出歩くのは風紀的に良いのかな?』
真「これも仕方の無いことだ」
『…君の勇気に免じて。今日の夜9時、学校の校門前に集合ね』
それだけ伝えると話は終わったとばかりに本を開く雫
真田達は渋々出ていくのだった
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カナタ(プロフ) - とと丸さん» コメントありがとうございます!そうでしたか…私は知らなかったのですが、何件かコメントを頂いているので、お話は削除して訂正させて頂きます。大変申し訳ございませんでした。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2019年10月13日 21時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
とと丸 - あの、失礼だとは思うんですけど8話目のモンブランの話とよく似た話を読んだことがあります。これは偶然ですか?? (2019年2月23日 16時) (レス) id: 89ceb7c4c7 (このIDを非表示/違反報告)
アルシェ - 続き楽しみに待ってますね♪このお話とても面白いです! (2019年1月25日 1時) (レス) id: f819ec86cc (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - やゆよさん» コメントありがとうございます!亀更新ながら続いていくのでどうぞよろしくお願い致します! (2019年1月20日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - マッキーさん» コメントありがとうございます!お気に入りまで!これからも亀更新ですがどうぞよろしくお願い致します! (2019年1月20日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2017年7月8日 2時