その2 ページ22
キラキラした目を向けられ、諦めたように溜息を零す雫
『…邪魔だけはしないでね』
その言葉に、ハイタッチをしあう3人に
何となく騙されたような気がする雫なのだった
〜当日〜
待ち合わせ場所に早く集まる3人のイケメン男子
少し遠巻きだが色んな女子達がその3人を見つめながらヒソヒソと話をしていた
赤「うぅ〜、早く来すぎたっス〜」
ブ「つーか、仁王が早いなんて珍しいなぁ?」
仁「それを言うなら遅刻常習犯の赤也が早い方が驚きナリ」
その時、3人の背に声がかけられた
『すまないね、待たせた』
その声に3人は振り返りー
思わず視線を釘漬けにしてしまった
白のワンポイントワンピースに黒のジャケット、お洒落なスニーカーを合わせ小さめの鞄を肩から掛けていた
そんな姿の雫はいつもとは違ってどちらかと言えば可愛らしい私服に3人とも思わず見とれていたのだ
『電車が少しだけ遅延していて…どうかしたのかい?』
仁「!…その服、似合とるのぉ…」
『!…あ、ありがとう…///』
いち早く意識を戻した仁王はすかさず褒める
赤「本当っスよ!可愛いです!雫先輩!」
丸「でも、意外だなぃ。」
そこで、照れたように笑う雫
『そりゃ、依頼の見学とはいえ君たちイケメン3人と並ぶんだ。せめて服くらいは力をいれたいよ』
その言葉に、今度は3人が照れてしまうのだった
依頼者の家にお邪魔する四人
赤也達もいると知り依頼者の1年生は卒倒せんばかりの勢いで何とか部屋に招き入れたのだった
案内されたリビングの端でぼんやりと空を見上げる猫
彼女がペットのみぃちゃんの様だ
「最近、ずっとあぁなんです…前は呼んだらすぐに寄ってきてくれたのに、今じゃあんまり鳴きもしなくて…」
『…』
雫は、猫の傍にしゃがみこむと右手を猫の額に添える
『………』
猫は、一瞬目を見開いたが
ゆっくりと目を閉じるとそのまま目を閉じて寝転び眠りこけてしまった
「みぃちゃん…!」
『眠らせただけだよ…かなり衰弱してるね…今夜も恐らく外へ出るだろうから私が後を追って解決するよ』
「えっ!?で、でも…」
不安がる三月 紗奈に、赤也は自信ありげに前に出る
赤「大丈夫だ!俺らも行くから心配すんなよ!」
丸「そーそー。4人もいりゃ何とかなるだろぃ」
『え…?』
「!…じゃあ、よろしくお願いします!」
仁「…決まりじゃのぅ」
こうして、何故か深夜の尾行も4人ですることになるのだった
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カナタ(プロフ) - とと丸さん» コメントありがとうございます!そうでしたか…私は知らなかったのですが、何件かコメントを頂いているので、お話は削除して訂正させて頂きます。大変申し訳ございませんでした。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2019年10月13日 21時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
とと丸 - あの、失礼だとは思うんですけど8話目のモンブランの話とよく似た話を読んだことがあります。これは偶然ですか?? (2019年2月23日 16時) (レス) id: 89ceb7c4c7 (このIDを非表示/違反報告)
アルシェ - 続き楽しみに待ってますね♪このお話とても面白いです! (2019年1月25日 1時) (レス) id: f819ec86cc (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - やゆよさん» コメントありがとうございます!亀更新ながら続いていくのでどうぞよろしくお願い致します! (2019年1月20日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - マッキーさん» コメントありがとうございます!お気に入りまで!これからも亀更新ですがどうぞよろしくお願い致します! (2019年1月20日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2017年7月8日 2時