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その2 ページ15

ブ「普通に教室で食べたりすると、女子が話しかけてくるからな〜、ゆっくり出来ねぇんだよぃ」

赤「あ!俺もッスよ!」

ブ「まぁ、仁王に比べればマシな方だけどな〜。あいつもここに連れてきてぇよい」

『…?…誰、その人』

2人の話をぼんやり聞いていた雫は
知らぬ名前に顔を赤也たちに向ける

赤「丸井先輩と同じクラスで俺の部活の先輩ッス!カッコよくてクールでテニスも上手いんす!!」

ブ「そー、だからモテるんだよ。」

『この学校のテニス部はアイドルでもいるのかな?…』

興味無さそうにふぅ…と溜息を零すと

ふらりと窓から空を見上げる雫

『…でも、そこまでモテるんなら…大変だろうねぇ…その人』

赤「?」

ブ「何か言ったかよぃ?」

『…いーや、ただの独り言…オカワリ、いるかな?』

「「いる!!」」

声を揃えた2人に

雫は可笑しそうに笑うのだった







昼休み

仁王は何かから逃げるように

屋上の隅で空を眺めていた

仁「…遂に、ここにまで来おったか」

背後には、おどろおどろしい気配

帰り道だけだった霊は

段々と色々な場所に現れるようになった

仁「…俺にどうして欲しぃんじゃ…!」

思わずそう叫んでも
仁王に霊の言葉など分かるはずもなく

仁王は頭を抱えて下を向いた


仁「…気が狂いそうじゃ…」


その呟きは

空に静かに溶けて消えてゆくのだった








練習終わり
仁王は何かから逃げる様にさっさと帰り支度をする

その鬼気迫るものに流石に心配になった柳生は声をかける

柳「仁王君、何か急ぐ事でもあるのですか?」

仁「っ!?…あぁ…ちょいとな。気にせんでくれ、柳生」

柳「しかし…」

仁「本当に、なにもなか…じゃあの」

そう言ってさっさと帰る仁王に

メンバーは不思議そうに顔を見合わせるのだったー







仁「…ッハァ!ハァッ!…しっつこいのぉ…!」

仁王は得体の知れない視線から逃れる様に走っていた前を見るのも疎かになるくらい

だから

角から現れる1人の女子に気づくはずもなかったー



仁「うぉっ!?」

『へっ?』

ドンッ!!

派手な音と共に、仁王は雫の上に覆いかぶさる様に倒れてしまう

仁「っつ…す、すまんのぅ…怪我はしとらんか?」

『いえ…私も新作ペロキャンに夢中になってたので』

仁王は起き上がると、雫に手を貸して立ち上がらせた

その3→←3.女の執着霊より怖い



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作品ジャンル:アニメ
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カナタ(プロフ) - とと丸さん» コメントありがとうございます!そうでしたか…私は知らなかったのですが、何件かコメントを頂いているので、お話は削除して訂正させて頂きます。大変申し訳ございませんでした。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2019年10月13日 21時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
とと丸 - あの、失礼だとは思うんですけど8話目のモンブランの話とよく似た話を読んだことがあります。これは偶然ですか?? (2019年2月23日 16時) (レス) id: 89ceb7c4c7 (このIDを非表示/違反報告)
アルシェ - 続き楽しみに待ってますね♪このお話とても面白いです! (2019年1月25日 1時) (レス) id: f819ec86cc (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - やゆよさん» コメントありがとうございます!亀更新ながら続いていくのでどうぞよろしくお願い致します! (2019年1月20日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - マッキーさん» コメントありがとうございます!お気に入りまで!これからも亀更新ですがどうぞよろしくお願い致します! (2019年1月20日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナタ | 作成日時:2017年7月8日 2時

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