プロローグ ページ1
『ねぇ、オススメの部活、ない?』
隣の席でお弁当を食べる少年に問う
?「あんさん転校生やからまだ部活決まってないんかぁ」
『そうなんだよね、ロボロはどこの部活に入ってんの?』
頭を抱える彼は天乃呂歩太、私はロボロと呼んでいる
1寸考え、彼が鞄から取りだしたのは
『劇団・主役は我々だ?』
大きなフォントでそうか書かれたチラシだった
暫く彼とチラシを視線を行き来させながら見ていると
rbr「いってもただの部活やないで?近くのホール借りて、定期公演もしとるし...」
何かを察したように長い話を始めた
ふーん、と適当に相槌を打って彼の話を聞いていると
後ろから鈴を鳴らしたような声が届く
ru「Aさん確か音楽コースだったよね?音楽系の部活のチラシ、確か第2音楽室の前に全部貼ってあったはず」
その声の持ち主はレウさん、本名赤根玲雨
『呼び捨てでいいって言ってるのに〜...ありがと、次の時間確か音楽だよね?その時見てくる!』
はいはい、と小さく手を振るレウさん、可愛い...!
mb「Aちゃん、音楽室行かない?」
うん、と答えて教科書や筆箱を纏める
ロボロはいつまで長々と話をしてるんだろう...
ru「あ、らっだぁ運営って部活グループ、俺居るから考えといて?」
りょーかい、と敬礼してみせる
第2音楽室は元々専門にいた私でも驚くほど設備の整った音楽室
そこにある掲示板に目を向ける
『いち、に、さん、し、ご...ここ、音楽系の部活だけで、5つもある、珍しいな...』
そこには、5枚の張り紙が掲示されていた
mb「どーしたの、A?」
『ううん、なんでもないよ、行こっか』
全てのチラシを取って、足早に音楽室へ入る
らっだぁ運営はどうやらアンダーグラウンドな曲を作るグループらしい
他にもヒップホップやアイドル、劇団・主役は我々だはミュージカル...スクールバンド部まで
5枚のチラシをぎゅっ、と握りしめた
『あの、先生、部活って...』
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作者名:匿名希望より | 作成日時:2023年8月5日 23時