お酒 ページ12
久しぶりに2人でお酒を飲んだ
よほど嬉しかったのか彼はどんどんペースを上げていく
止めるべきなのだが、こちらも酔っているため判断力が劣っている
手を止めない彼を見つめてる
お酒が強い彼でも流石に酔っぱらっていた
何を思ったのか突然立ち上がった彼
「ん、ない…」
何かを探しているのか目をきょろきょろさせている
なに、どうしたの?と声をかけると目線を落として、見つけた、と言うように笑った
ふらふらと歩いてきて私の膝の上に座った。
向かい合わせで。
全然行動が読めない
頭の上にハテナマークを浮かべる私とふにゃふにゃ笑う彼
よく分からない状況に笑ってしまった
すると彼は急に真剣な顔になって私の頬に手をそえて、ちゅ、とキスをした
驚いた私が顔を赤くすると、彼はまたふにゃりと笑った
本当に行動が読めない
そしてまた何か思い付いたような顔をして私の後頭部に手が寄せられた
ふわっと後ろに倒れる感覚と共に押し倒された
後頭部に手をそえたのは床にぶつけない為の気遣いだったのかも
そういうとこ、好きだなぁ、
なんて考えていたのに彼の顔が近づいて来てまたキスをされた
何度も何度も唇が触れる
逃げようとしても頭を掴まれていて動けない
気遣いじゃなくて、逃げないようにするためだったのか…?
流石に酸素が足りなくなってくる
彼が息継ぎをした瞬間を狙い手を挟んだ
「…ん、じゃまぁ、どけて…」
一旦落ち着こ、水飲もうよ、ね?
優しく問いかけても
聞く耳を持たない彼は
「やだぁ…ちゅ〜」
赤ちゃんのように駄々をこねている
ずっと見つめられていて思わず少しひるむ
その瞬間手を掴まれ再び唇が触れあう
ご丁寧にもう片方の手も捕まえられている
「俺のこと拒まないで」
彼の声が脳の奥に響く
そのまま長い夜へと溶けていった
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莉衣 消えます(プロフ) - そうですよね…また6人の笑い声やトークが聞ける事を祈ります。 (2022年3月16日 6時) (レス) @page20 id: 95d545f96a (このIDを非表示/違反報告)
ミーアキャット - とても、いい作品ですね!これからも読ませてもらいます! (2022年2月12日 7時) (レス) id: f630968584 (このIDを非表示/違反報告)
みる - うぐいすのしっぽさん» コメントまでありがとうございます!私もうぐいすさんの作品大好きです!もちろんうぐいすさんも!!お互い更新頑張りましょ〜!! (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
みる - めるる��さん» ありがとうございます!今後も更新頑張りますのでお付き合い頂けると嬉しいです! (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
みる - ぱるふぇさん» リクエストありがとうございました!応援もありがとうございます!更新頑張ります!! (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2021年7月12日 0時