すきなひと (ページ20)

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『さっきなんで女の子達に囲まれてたの？』

最後手も振っちゃって...

「え？なに？妬いた？」

ふふーん
俺もまだまだ若いんだなぁなんて言って

『...！！
そうじゃないし！』

「そお？だってAが来るの遅いんだもん。
脇に車停めて待ってたら何か声かけられて...」

まんざらでもなさそうな感じで
喋る謙ちゃんがちょっと嫌。

『ふーん。』

「やっぱり妬いてんじゃん。

そんなAも可愛くていいね。」

またそんなことさらっと言っちゃう辺り
やっぱり謙ちゃんチャラくなってる...

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前と変わらず話してたら

「着いたよ～」

その言葉ではっとして車を降りる

周りを見ると海に近くて
観覧車も夜で綺麗に照らされている

眺めているといつの間にか手を繋がれていて
お店まで足を進めていた

お店に入ると

「予約していた安井です。」

そう言ってスタッフの方に促されて席へ

...予約してくれてたんだ。

しかもなんだか高級そうなお店で
ちょっと身構える、、

それと同時に謙ちゃんが思ってたより
自分より大人なんだなあって痛感してしまった。

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