サヨナラ初恋

18.仲良くなるには ページ18

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仲良くなるには時間はかからなかった


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翔太センパイと連絡先を交換して次の日たまたま購買で会って変にお互い恥ずかしくて翔太センパイはぎこちなく右手を上げてよォだなんて言うから
私は思わず手を叩いて笑ったら翔太センパイも大笑いして顔を合わせてまた笑った。

隣にいたアイと翔太センパイの連れはキョトンとしていたけど。



購買を後にして買ってきたパンとパックのミルクティーを机に置いて
アイと向き合ってご飯を食べようとしたら携帯が震えた。

それは翔太センパイからで。

[今日一緒に帰ろーよ]
[いいですよー！]

さっきの翔太センパイを思い出してニヤけた。




「え？なに？なんでにやけてんの」
「べつにー。」
「てか、さっきのなに？」

パンを口に頬張れば大好きなコロッケパンの味が広がった。女の子らしくお弁当とかじゃなく
購買のパンって所が教室に戻ってきた時に見えたユイナちゃんの綺麗で小さめのお弁当箱とは違くて…

せっかくの美味しいパンが一瞬味がしなくなった気がしたからミルクティーを飲んだ。

「A！」

名前を呼ばれて遠くにいた意識を戻した。

「え？」

「だから！さっきの！翔太センパイ。」
「あー普通に仲良くなっただけだよ」
「ほんとに？」
「うん。仲のいいセンパイってかんじ。」



アイは腑に落ちない顔をしていたけれど嘘なんかじゃない。翔太センパイは連絡先を交換して
なんかノリってゆーか、気が合うなって思って。
ただそれだけ。


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