きっと、ずっと、好きだった。 (ページ3)

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３話ページ3

廉「あっ、紫耀」

目の前に歩いている明るい髪色の男子・紫耀に話しかけた。

紫耀はビクッと肩を揺らして、下を向いた。

そんなに驚かんでもええのに。

廉「課題、しっかり出せよ」

そう言うと、そのまま俺に背を向けて、走り去ってしまう紫耀。

何か…最近紫耀が変なんだよな。

玄樹と付き合った時から。

あとで海人に相談してみるか…。

海「ねぇ、廉」

いつの間にか俺の隣に来ていた海人。

玄樹の英語の課題を持っていた。

海「紫耀、最近変だよね？」

やっぱり海人も感じていたようだ。

俺は無言で頷き、紫耀の走っていった方を見ていた。

海「玄樹くんと付き合い始めた頃からだよね？

…１回、玄樹くんと話してみる？」

その言葉に何て言えばいいのか、分からなかった。

もし、俺たちが話して玄樹を刺激したら？

もし、玄樹に原因がなかったら？

そんなことを考えると、即答することは…出来ない。

海「…ゆっくりでいいから決めておいて？」

俺の頭を撫でた海人。

弟なのに…やる行為が俺より大人っぽい。