きっと、ずっと、好きだった。 (ページ18)

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１８話ページ18

海「バカ！何であんなこと言ったんだよ！」

海人の声に俺は答えない。

うるさい。何もかもうるさい。こうなったのは、全部海人のせいだ。

心の中で海人を攻めながら、耳を塞ぐ。

海「ねぇ、聞いてるの！？」

その言葉に「うっさいわ！」と叫ぶ。

廉「全部全部海人のせいやろ！俺が倒れたのも、あんな空気になったのも…！？」

そこまで言った時、俺は海人の腕の中で包まれていた。

「離せや…」と言っても、海人は力を緩めてくれない。

海「ごめん」

廉「ッ…何がや」

「勘違いさせて」という海人の声。

俺はギュッと海人の胸元の服を握りしめ、次の言葉を待った。

海「僕とAは何の関係もないよ」

その言葉に胸のわだかまりがほんの少しだけなくなった。

海「僕、廉のことが好きだよ」

「は…？」という声が俺の口から漏れる。

海人がニコッと笑って、俺を見た。

海「Aじゃなくて、廉のことが好きだよ」

その言葉に胸を鷲掴みにされた。

目をそらすことが出来ない。