【ディバゲ】ようこそ、『聖王の城』へ

２５.彫刻系美男子 ページ29

カッポーン…( ˘ω˘ )←擬音



あれから、入ったはいいものの…無言！


もちろん混浴だからといっても抵抗が無いわけではない。


私はきっちりあの彫刻系美男子とは一番離れた場所を確保した。


私はむしろイケメン大歓迎だけど！やっぱり初対面だし…。


『…………。(終始無言が続きます)』


ちらっと彼を盗み見ると、彼は静かに俯いていた。羨ましい程に艶っぽい美麗な顔立ちをしている。


彼の髪から水滴が落ちる音だけが、大きな空間に響く。


その水滴を見つめる瞳があまりにも綺麗で。



水も滴る良い男とはこの人のための言葉なんだなー…なんて考えながら、無意識にじっと見つめる。


……まぁ、お決まり事で目が合っちゃう訳なんですよ。


彼の綺麗な目で見つめられて、思考が一時停止してしまった。


「何か用があるのか？」


ハァァァァア…(o´艸`)やばマジイケメンっすわ。←作者


って、そんな事じゃ無くて！


『い、いや、なんでもないです！』


「敬語は外せ」


アーサーに言われた事をまた言われた。


あれ？そういえばこの人はシェアハウスの住人なんだろうか。


どうしてアーサーと全く同じ事を…。


「アーサーから話は聞いてる。新入居者。


ただ…」


アーサーが予め伝えてあったのか…納得


そこまで言って、彼は目を逸らして続きを言いにくそうに口ごもった。


気になったので、彼の近くに寄って座った。(移動距離20メートルw)



『何ですか？』


「…ただ……お前の名前を知らない…から、…」


(๑°ㅁ°๑)！？


もしかして、私の名前知らない事失礼だと思って気遣ってくれてた…？


目の前の華美な顔立ちの彼がそんな細かい所まで気にしてくれていたのは意外だった。


『私も。貴方の名前を知りません。だからお互い様です。』


微笑んでそう言うと、彼の瞳が見開かれた。


『わたしは、八雲A。 貴方の名前を、教えていただけますか？』



「っ…ダンテ…」



彼はそれだけ言うと、お風呂を上がって出ていった。


(…顔が赤かったから、きっとのぼせそうだったんだな)
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ダンテフラグ建設！！
プロフィール

ダンテ

家事全般得意。仕事において一切抜かりがない。クールで、よく喋る方ではないけど信頼度抜群。鬼畜と優男(俺様)の二面性。



文字数ゥ…

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