１度は死んだ…最強でお気楽な男の物語 (ページ38)

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卒業試験　4 ページ38

教室を出て額当てをとりあえず首から下げた俺は、さっきのことを思い出した

『あ、そーだよ！イルカ先生探してんだよ！はて、どこにいっかなー……いやいるのか？………………ん？』

チラッと窓の外を見ると授業中なのか
先生と生徒達が校庭にいる

『ほー、手裏剣の授業か………なんか……かわえーのーハハッ。……ちょっくら見てみっかな…恐いけどね！！』

俺は校庭へ行こう……にもめんどくささが勝って窓から目の前にある木に飛び降りた

『いよっと！』

着地して少し近づいたところで先生に気付かれ問われた

「ん？なんだい君は……アカデミーではあまり見かけないな……なにか用かな？」

『あ、すみません。特別に試験受けさしてもらって終わって見たら授業してたんで少し見学をと思いましてですねｲﾔﾊﾔﾊｲ…』

「随分とまぁ大人びた子だね…;そっか……君、ちょっと手裏剣投げてくれないか？手本として」

『え、俺がですか？』

「うん。見学料っつーことで」

『金取るんすね学校なのに！！』

「ハハハそうだな！よし、やってくれ！おいお前達！今からこの兄ちゃんが手裏剣の見本をやってくれるぞ！集まれ！」

『おいﾃｷﾄーだ……！！わ！』

えー、兄ちゃんだれー？
かっこいいねー！
兄ちゃんほんとにできるのー？？
ワイワイガヤガヤ………

俺の周りに子供達が集まってきた

うぉぉぉ！こえー！！！

あーだこーだあーでもねぇこーでもねぇ

こえーこえー……あと煩いから⬅とりあえず手裏剣投げることにした

『じゃぁいくよー……』

シュッッッ

カカカッッ

「「「………」」」

えぇ！？なんで黙ってんの！？
投げろって言ったから投げたっちゅーに泣

ズーン………

「「「にいちゃんすげー！！！」」」

『おわ！！』

どーやったらあんな真ん中に刺さるのぉ？
兄ちゃん俺にも教えてー！
嫌だよ僕にも教えてー！！
わーのぎゃーのワイワイガヤガヤ………

「………………どことなく気だるげな感じがしたのに………すげぇな………3枚ともど真中………しかも揃ってる……」

ほー…と感心してる先生

ワチャワチャにされる俺としてくる子供達

おい、止めろや⬅

そんな子供達の中にある一人の男の子が目に入った

『…………あ！もしかして！』

「！！」