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広臣side
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なぜ呼び捨てで呼ばれたのかなんてどうでもいい。
Aちゃんの目と雰囲気から伝わってくる
…好意とかそれ以上の気持ち。
俺からだって伝わって
Aちゃんも分かってるはず
いつの間にか涼さんもメンバーもいなくて
…Aちゃんと2人きり。
無言で見つめあって、時計の針の音が2人の沈黙を応援するかのように鳴っている。
知らず知らずのうちにAちゃんを抱きしめていた。
A「ちょ、」
離れようとするAちゃんを強く抱きしめた。
漂ってくる甘い香り。
…それさえも愛おしくて。
だけどやっぱり俺といて幸せになるかも分からないし
…Aちゃんを失うかもしれないと思うと怖い。
A「 …広臣さん。
私を広臣さんの傍にいさせてください。」
「 …え?」
A「 私が広臣さんの不安なくします。
何があってもそばから離れませんから。」
俺の胸に顔を埋めていたAちゃんが
顔を上げて言ってきた。
…女の子に言わせたのはかっこ悪いと思ったけど
すげえ嬉しい。
「 じゃあ、俺のそばから離れないで。
俺と付き合ってください。」
A「 …っ、はい。私が幸せにしますから!」
「 …バーカ、俺と一緒に幸せになるんだよ。」
俺より7つ年下の子は
性格が俺より男前のような感じだけど、
俺からキスを落とすと真っ赤にさせちゃって
A「 …は、初キス、、」
「 え!まじ?」
A「 …なお兄のせいで付き合えなかったから。」
…なんとなく分かる気がする。
というより俺が初彼氏って超嬉しすぎる。
大切にする。
この笑顔も。
こんなに愛おしいなんて思ったのは初めてで。
それは全て彼女が教えてくれたんだ。
君に言ったら大袈裟なんて笑うと思うけど
全部ホントのことなんだ。
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美和 - 臣くんメインで書いてくれてありがとうございます。続き楽しみです。 (2017年2月18日 8時) (レス) id: c7fea19952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リイ | 作成日時:2017年2月17日 16時