実は俺、結婚してます―KAI― (ページ4)

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別れたいページ4

「なんでAのこと知ってるんですか」

もしや結婚のことも知られてたり

ﾙﾊﾝﾋｮﾝなら全てを知ってそうで怖い

「なんでって」

ﾆｯｺﾘ笑うﾋｮﾝ

よくﾋｮﾝがﾃﾚﾋﾞで見せる笑顔

「ずっとAちゃんから電話来てるよ」

えっ

すぐに携帯を確認しよう

としたが、携帯が見つからない。

「探し物はここ」

うわー。

ﾆｯｺﾘと笑うﾋｮﾝの手の中に俺の携帯

いつの間にとったんだよ

「ねー、電話出てもいい？」

「やめてください」

「じゃあ、Aちゃんて子はｼﾞｮﾝｲﾝにとって

なんなのか教えてもらえる？」

なんだよ、その二択

俺にとって最悪の選択肢

答えは簡単

「どっちも嫌です」

そう言って、油断していたﾋｮﾝから

携帯を取り返す

「ちょっと。それはずるいよね」

再び布団の中に戻る

「ねー、電話出なくてもいいの？」

「大丈夫です」

目を閉じたまま答える

これ以上はAのことに関して質問されたくない

というより

今はｱｲﾂの名前聞くだけで腹が立つ

ｱｲﾂは俺の大事なﾄﾛﾌｨｰを壊した

だんだんとまた腹が立ってきた

第一、俺はｱｲﾂと結婚なんてしたくなかった

たいして可愛くないし、細くもないし

それに何よりどんくさい

そんなﾔﾂが

俺の妻なんてありえない

ほんとありえない

「はー。別れたい」

「何？ｼﾞｮﾝｲﾝ、何か言った？」

やべっ。声に出してた

ﾋｮﾝに聞こえてなくてよかっ

「で、なに？別れたいの？なんで？」

聞こえてたのか

「別れたいとか言ってません」

「ん？じゃあ、別れなくてもいいの？」

そういうわけじゃなく

あぁ、誰か俺をﾋｮﾝから開放してくれ