実は俺、結婚してます―KAI― (ページ25)

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ジャイアンページ25

「とりあえず教えるから」

おいおい。今から断ろうと思ってたのに

なに勝手に教えようとしてんのよ

テーブルに出来立てほやほやのチキンを並べながらあいつを睨む

「私の許可は？」

「いらないだろ？お前の許可なんて

お前は俺の妻なんだし

お前のことは俺が決める」

なんだ。。。なんだこのジャイアンは

こんな時だけ妻とか言いやがって

「私、できるだけルハンさんと関わりたくないんだけど？」

チキンの匂いにつられてノソノソとこちらにやってくるジョンイン

「ねぇ聞いてる？」

・・・・こいつ

チキンに夢中で私の話聞いてない

もう、こうなったら

「あ！俺のチキン！

なにすんだよ！」

チキンを高く掲げる私

なんだこのバカらしい図は

だけど、あいつの全神経がチキンに注がれてる今

こうするしか手段はないのだ←

「ジョンイン

チキンはいいから話を聞いて」

「チキン良くないし！

早く返せよ。

腹減ってんだから」

こわ。

どんどん低くなっていくあいつの声

いや、ここで怯んだら負け！

「ルハンさんに番号教えないで」

「は？なんでだよ。別にいいだろ」

最高潮に不機嫌なジョンインさん

しかもジョンインさんの視線は真っ直ぐチキン

「ジョンイン、俺に関わり持つなって言ったよね？

ルハンさんと私が関わり持ったら

ジョンインめんどくさいことになるよ？」

チキンを持つ手が痺れてきてプルプルする

「すでにめんどくさいことになってるから」

ん？すでになってる？

私、なにかしたっけ？

「いいから早くチキン寄越せ！」

「ぎゃっ」

あーあ

無理やりチキンを奪い取られてしまった

満足そうにチキンを頬張るあいつ

人質が無くなった今

きっと私の番号はルハンさんに渡ることになるのであろう

チラリとあいつを見る

くそう。

そんなに幸せそうな顔でチキン食べないでよ

不覚にもキュンてしたでしょ