実は俺、結婚してます―KAI― (ページ16)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:423,483 hit

お手伝いページ16

―ＫＡＩ―

「どうも。今日から皆さんと働くことになった」

どうもじゃねぇよ

なんでお前がここに来るんだ

「Aです」

俺の方をちっとも見ないｱｲﾂを睨む

俺に関わるな。って

あれだけ念を押したのに。

なんで目の前に居るんだよ

「ｼﾞｮﾝｲﾅ」

耳元でﾙﾊﾆﾋｮﾝが囁く

「Aちゃんと働けるなんて嬉しいね。

落とすのが楽になって良かった」

うわっ。この人、本気でｱｲﾂのこと落とすつもりかよ

「あの。ﾋｮﾝ」

俺とAが知り合いであることを他のﾒﾝﾊﾞｰには知られたくない

「大丈夫。黙っててあげるから。」

ﾆｯｺﾘと悪魔のような笑顔

「Aちゃんとｼﾞｮﾝｲﾝが知り合いだってこと。

知られたくないんでしょ？」

「はい」

良かった。

ﾒﾝﾊﾞｰに知られるといろいろ厄介な事になりそうだから

まずは一安心。

「その代わり」

ﾆﾔﾘと微笑むﾙﾊﾝﾋｮﾝ

うわ。この顔。

何かお願いをする時のﾙﾊﾆﾋｮﾝの顔だ

簡単には黙っててはくれないわけだ

「ﾋｮﾝ。なんですか。

俺はﾋｮﾝのために何をしたらいいんですか」

「ﾌﾌ。ｼﾞｮﾝｲﾝは優秀な弟だね。

まだ何も言ってないのに、俺がお願いすることわかったんだね」

そりゃわかる。

何度その顔を見たことか

特にｾﾌﾝにその顔をするのをよく見かける

「じゃあ俺のお願い言うね」

はいはい。どうぞどうぞ。

Aとのことを黙っててくれるのなら何でもやりますよ。

「Aを落とすのを手伝って」

・・・・・・・は？

そんなことしたら、Aと関わることになる

できるだけ関わりたくないのに。

それは引き受けられない。

「いやで

「嫌って言ったら、今すぐみんなに言うからね。

Aちゃんとｼﾞｮﾝｲﾝ知り合いだよって。大声で」

「喜んで手伝います」