実は俺、結婚してます―KAI― (ページ13)

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尋問ページ13

「で。」

ｿﾌｧに座るｼﾞｮﾝｲﾝ

そして。

正座する私。

ｱｲﾂが帰ってきたとたん、始まった尋問

「なんで事務所居たんだよ」

「面接に言ってました」

ｼﾞｮﾝｲﾝに対する文句は心の中では言える

だが、ｼﾞｮﾝｲﾝに向かって言うのは不可能。

立場的に私のが下なわけだしね

「は？」

「だから面接に行ったの！」

「うるさい。聞こえてる」

なんだよ。聞こえてんのかよ

だったら聞き返すな

無駄に大きい声に出してやったのに

「なんで」

「仕事しようと思って」

「なんで」

「ｼﾞｮﾝｲﾝのお父さんにお金を返すため」

「それで」

「なんで」

うわっ。最強に怖い。

目で人殺せる勢いだわ

ｱｲﾂに睨まれるとほんとに怖い

ﾃﾚﾋﾞであんな顔見せたら終わりだね

「SMなわけ」

ま。そう思うよね

ｷﾐは私のことが大嫌いなわけだから

そりゃーもう。最高に嫌でしょうね

「募集してたから」

「は？」

鬼の形相がさらに恐ろしいものに変わった

「ほかにもたくさん会社なんてあるのに？」

「ＳＭがよかったの」

「俺への嫌がらせ？」

「違う。ただ働きたかっただけ」

「ハァ」

ものすごいため息

「で。採用されたんだ」

「うん」

「まじかよ」

めんどくさそうに頭をくしゃくしゃ掻き毟るｼﾞｮﾝｲﾝ

「めんどくさっ」

「ごめんなさい」

ぎゃっ。

謝ったのに睨まれた

「俺との結婚のことは誰にも言うな」

「はい。絶対言いません」

「言ったら」

ごくり。

「殺す」

はい。絶対言いません。