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(望side)


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お昼休みに先輩と二人で帰る約束をした


ドキドキする胸をおさえながら約束した場所へ向かう


なぜか神ちゃんにも「頑張ってこい」と背中を押された


いや、神ちゃんだけやないな


濱ちゃんからも淳太からも流星経由で話を聞いたらしくてみんなから応援メッセージをもらった


こんなにも沢山の人が応援してくれとるんやから精一杯俺の気持ちを先輩に伝えたい


たとえ結果がどうであってもや


赤「…こたき。」


桃『遅くなってすみません。』


赤「いや、大丈夫やで?そんな待ってへんし。」


桃『じゃぁ、行きましょうか?』


歩き始めればトコトコとついてくる姿がやっぱりかわええ


赤「なぁ、こたき。」


桃『どうしました、先輩』


言い切る前に先輩の目にたまっとる涙が見えた


桃『どないしました!?』


どうしたらええかわからずパニックになっとるとぎゅっと掴まれる袖


赤「…今日何の日か知っとる…?」


ボソリと小さな声で呟かれた言葉


はっと気がついて俺の袖を掴んどる先輩の手を引いて抱きしめる


桃『ホワイトデーですよね?』


赤「…っ、なら何で…」


桃『先輩、好きです。
やから、俺と付き合ってください』

気持ちを伝えればもっと泣き出してまう先輩


赤「…いいん?俺で」


桃『先輩がええです』


赤「ん。俺も好き。」


先輩の手が俺の首にまわり、ぎゅっと抱きしめ返してくれた


桃『幸せすぎて溶けそうです。』


赤「…アホちゃう。」


するりと腕の中きら逃げ出してもうだけどその顔にもう涙のあとはなく太陽のような笑顔が咲いていた


その日2人で食べたマカロンの味を俺は一生忘れへんと思う

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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年7月31日 21時

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