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(望side)


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1限終わり、移動教室やからと席を立つと


「小瀧!」


とクラスメイトに声をかけられた


普段流星とおるし、お昼は先輩と食べとるから基本的にクラスのやつらとはほぼ話したことがない


桃『なに??』


「仲良くしたかってん!」


なんて男子独特の馴れ馴れしい感じで話しかけてくる


なんでかわからへんけど流星は遠慮して「先行っとるわ」なんていって先行ってまうし


あーあ、どうせ"小瀧"と呼ばれるなら先輩の声で呼ばれたい、だなんて


早く先輩に会いたいなと思いながら教室を移動すれば前の方に見える黒髪姿


と、流星と淳太


ってことはきっとあの黒髪は重岡先輩


桃『重岡先輩!』


思いっきり叫べばびっくりした顔で振り向く


そんな顔もやっぱりかわええ


桃『驚いた顔もかわええです』


先輩のそばに駆け寄ってそう伝えれば


赤「アホちゃう」


って肩をたたかれてもうた


けどその耳が少し赤いことに気がついて俺の頬はだらしなくにやける


「小瀧ー?」


後ろから名前を呼ばれ振り向けばさっきのあいつら


桃『先行っててええよ』


「えー、一緒に行こうや!」


赤「…。」


くいっと袖を握られた気がして袖を見れば俺のブレザーの袖をぎゅっと握る可愛らしい手が見えた

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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年7月31日 21時

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