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(望side)
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待ちに待った土曜日
いつもの倍をかけて準備した服装も髪型も
きっと先輩なら褒めてくれる
なんて謎の自信があって待ち合わせ場所に着いたのは約束の30分
くるりあたりを見渡すけど流石に先輩らしき人はおらん
近くのカフェにでもいって時間をつぶそうかと体の向きを変えれば目の前に現れた大好きな人
赤「っ!はやいな、笑」
桃『先輩もですやん。』
そういえば「それもそうやな」って笑ってくれる先輩
その太陽みたいな笑顔を今俺だけに向けられてると思えば幸せでたまらなくて俺だけのものにしたくなる
そんな黒い感情を隠して
桃『どこ行きます?』
赤「んー。服見たいねん」
歩き出す先輩の後ろ姿を追いかける
2人でブラブラしながら良さそうなお店があったら入って、先輩をコーディネートしたり、先輩が俺のコーディネートしてくれたり
そんな幸せすぎる時間はあっという間に過ぎていく
桃『先輩、今日は誘ってくれてありがとございました。』
赤「…こちらこそ、ありがとうこたき。
その…楽しかった。」
桃『俺も楽しかったです。』
と返せばふんわり微笑む先輩
その顔があまりに綺麗でそれでいて儚くて
桃『…また、どっか行きましょ。』
赤「っおん!」
そういえばニカっと歯を出して笑う先輩
やっぱりそっちの先輩の方が好きや
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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年7月31日 21時