すなお 2 (桃赤) (ページ49)

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#6 ページ49

(重岡side)

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桃『…落ち着いた？』

赤「…ん。ありがと」

桃『ん、よかった』

顔をあげれば優しく微笑んでくれとる望

望は泣きすぎてうまく話せへんかった俺を正面からぎゅっと抱きしめて落ち着くまでずっと頭を撫でてくれとった

そんな優しいところにキュンキュンして、好きが溢れて止まらなくて

そしてなにより誰にも渡したくなかった

俺は望みたいにうまく言葉で伝えることはできひんからぎゅっと望に抱きつく力を強くした

桃『ふふ、どないしたん？
お弁当持って会いに来てくれたん？』

望の腕の中でコクリと頷くと

桃『まじで！？ほんまうれしい！』

見えない尻尾をぶんぶん振って喜んでくれとる望をみとると、意地なんてはらんでもっとはよ望のところに来ればよかったな、なんて幸せに使っとるとお昼休みの終了を知らせる鐘が響いた

桃『お昼おわってもうた！
大毅まだ食べれてへんやろ？どないする？』

赤「…サボる…から望も一緒にさぼろ…？」

望から少し離れて望のことを見上げてながら伝えると望は少しフリーズしてから俺を床に押し倒した

桃『ったく。俺以外にそんな顔したらあかんから』

どんな顔やねんってつっこもうとしたけど口にする前に望にふさがれてもうた

赤「んっ、ちゅっ」

桃『はぁ、…っかわええ』

甘いキスのあと笑う望の顔はきっと俺しか知らへん

キスするときの癖やって、した後俺の頭を撫でる仕草も全部全部俺だけが知ってたい望で

赤「…もっかいして？
ちゅー」

桃『ふふ、りょーかい』

素直になることは苦手やから時間がかかるかもしれへんけど俺の行動で、言葉でこんなにも大好きな人が喜んでくれるなら頑張ってみることもええことかもしれへん

望の1番で居れるように頑張るから望も手離さないでな？

(end)