#4 ページ47
(望side)
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濱ちゃんにとある助言をもらった次の日から俺は初めてお昼に大毅の教室へ行かへんようにした
ほんまは、行きたくてたまらへんねんけど濱ちゃん曰く「押してダメなら引け」らしいねん
普通の恋人ならそうかもしれへんけど俺らもそれに当てはまるんやろうか…
そんな生活を初めてもう1週間
大毅不足で死にそうなんねんけど…
桃『もう俺あかんかもしれへん…』
青「望、どないしたん?」
桃『りゅーせー』
青「望がこんなに先輩のところ行かへんの珍しいな、笑」
そうくしゃっと笑う俺の親友の流星
男前な顔やのに天然っちゅー残念な男
やけど、兄貴肌で俺が困った時に手を差し伸べてくれるええやつ
桃『お休み期間やねん』
青「しげが?」
桃『ちゃうわ。大毅のところ行くのが、や。』
青「ふーん」
自分で聞いてきたくせに興味なさそうに答える流星になんだかもやもやして
桃『興味ないなら聞くなやぁ』
なんて八つ当たりをして机にふせる
流星みたいになんでも受け入れられる包容力みたいなんがあったら頼りがいのある男やったら大毅はこっちを向いてくれるんやろうか
「あの…!小瀧くんにお話があって!」
名前を呼ばれて顔を上げるとかわええ女の子が頬をすこし紅くしながら声をかけてくれる
きっと大毅と出会う前の俺やったらルンルンでいってたのになぁ
桃『どないしたん?』
「えっと…実は、ずっと前から望くんのこと好きでした!」
その言葉と同時ぐらいにガタっとドアの音がして走り去った男の人が見えた
いや、ちゃうな
男の人、やないな
たぶんあれは大毅やから
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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年7月31日 21時