30 ページ30
(大毅side)
.
.
いつも通りの時間にいつも通りの通学路
やのにあいつの姿だけなくて
何度も開いては閉じるあいつとのトーク画面
そんなことをしているうちに大好きな声が聞こえた
桃『重岡せんぱーーーい!!』
赤「…朝からうっさいねん、おはよ」
桃『おはようございます、重岡先輩』
うん、今日もカッコええわ
キラキラすぎる笑顔が眩しくて正面から見ることなんてできひんから俺のペースに合わせて歩く小瀧の横顔を見れば少しだけ耳が紅くて
俺がかわええ女の子やったら素直に自惚れることができるんやろうか
やけど小瀧の耳が赤いのは俺を見つけて走ってきてくれたからとかまだ寒いとか
…その目線の先にタイプの女の子を見つけたとかやから
それでもまだ俺のおるからやって、俺と同じ気持ちだからという可能性を探してしまう自分に嫌気がさす
誰かが言ってた初恋は"甘酸っぱいもの"だと
でも俺にとっての初恋はだだ苦しくてつらくて"苦い"ものでしかない
それなのに抜け出せないのはなんでなんやろ
いじわるやね、小瀧は
こんなにも小瀧のことを好きにさせといて知らんぷりやなんて
好きって気づいて欲しいのに気づいて欲しくない
ほんまの意地悪は俺自身なのかもしれへんな
425人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぉん | 作成日時:2021年5月1日 21時