あめだま。 (JW) (ページ10)

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(紫side)

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紫『どないしたん？』

緑「たぁくん、俺のこと好き？」

紫『当たり前やん。急にどしたん？』

また下を向いてしまったともの手を握り玄関を開けてリビングに向かった

たどり着いたリビングは俺が朝出た時とは変わり果てた姿になっていた

朝綺麗にしまってあったお皿は割れ粉々になっとるし、いつもはたたまれてるはずの洗濯物はラグの上に散乱しとる

綺麗好きのともがここまでしたということは相当なことがあったみたいやけど俺に心当たりは残念ながらない

ここ最近のことを思い出しながらともをソファに座らせようとすると腕を引かれソファの上でともを押し倒したような形になった

慌てて退こうとしたけどともの目があまりにも悲しそうでできなかった

緑「たぁくん…
とものこと嫌いにならんといて？」

紫『なるわけないやろ？
せやから今日何があったか教えてや』

コクンと頷き少しずつ今日のことを話してくれる

俺あてにかかってきた電話の相手が女の人で浮気しとると勘違いして気がついたら家の中がめちゃくちゃになってて俺にバレたら嫌われるからその前に死んでしまおう、としたところを保護されたらしい

ほんまよかった、ともが無事で

紫「とも？

俺はとものこと世界で1番愛しとんで？

女とか男とか関係あらへん。ともっていう1人の人間を愛しとるんやで？

それでもなにか不安に思ったら俺に言うてや？

ともがおらんくなったら俺壊れてまうから」

俺の言葉を聞いてふわりと微笑み抱きついてきたともの頭を優しく撫でる

すこし人より心配症すぎるともやけどすこしずつでもええから俺の愛感じてな？

俺の愛でともの全て満たしたるから

(end)