すなお続 (桃赤) (ページ5)

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(大毅side)

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マッハで準備して、なんとかいつもの時間に家を出る

ドキドキする胸を抑えながら望に家を出たことを報告する

自転車に乗っとるから気づかないとは思うけど…

いつもの曲がり角

ふぅ、と深呼吸をして曲がる

長い長い桜並木の一本道

春が過ぎて夏がきた今、もう綺麗な桜は咲いてないけど、そのかわり綺麗な新緑が優しく揺れとる

桃『だーいきっ！』

愛しい声が聞こえてきた

桃『おはよう』

自転車から降りて俺に微笑むその姿はほんまにイケメンでかっこよくてたまらへん

赤「…はよ。」

かっこよすぎて顔なんて見れへん

そう思いながら勇気を出して望の目を見ながら「おはよ」と返せば愛おしそうに微笑んでくれるから俺まで嬉しくなる

優しい望俺の歩くペースに合わせて車道側を歩いてくれるし、俺のよくわからない変な話も嫌な顔をせずに付き合ってくれる

学校のすぐそばまで来れば同じ学校の人も増えてきて

女の子たちが望の方を見ながら顔を赤らめてることに気づく

ぎゅっと心臓が掴まれたような気持ちになるけど

桃『だいき？』

そんな俺の小さな変化にも気がついてくれる彼氏がおるから

赤「…すきやで。」

桃『っ！俺も！！めっちゃ好き！！』

赤「声でかいアホ！！」

きっと望に尻尾がついとったらぶんぶんふっとるんやろうな…って思うほどニコニコしとる望を見ると勇気出して気持ちを伝えることは悪いことやないかもしれへんな