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喉がカラッと乾いて、くっつく。
ミンソクはただジッと優しい瞳で私を見つめていた。
「…薬、ミンソクだったの？」
ソファに座る私と、その目の前に腰を下ろしているミンソク。じっくりと視線を合わすのが久しぶりで、だって付き合っていた頃だってこんなの無くなっていたから、ジリジリと胸の内側が熱を持つ。
「あぁ、うん。
俺も、悪いことしたって思ってさ。」
「悪いこと？」
「最後。お前に酷いこと言った。」
「……。」
「ごめんな、本当に。」
涙は絶えることを知らず、後から後から押し出されていく。ミンソクは順序良く、ゆっくりと話した。
それはまるで完結した物語を、回想しているかのようだった。
そうか。
彼の中で、私は終わってしまったんだ。
私は、あの日から、あなたが気持ちの整理をつけようと、あの薬を置いて行ったあの日から、戻れなくなってしまったと言うのに。
「…ずるいよ、ミンソク。」
「…ん？」
「あんなことされたら、忘れられなくなるじゃない。」
「…A。」
「でも、もっとずるいのは、私だから。」
チャニョルの優しい目と、目を覆って背中を丸めて泣く姿と、答えられなかった私と、私の一部のようだったミンソクの優しさと
目を閉じれば押し寄せてくる、失ったものたち。
それは全部、全部、私のせいだから。
「ミンソクの、言う通りだよ。」
「……俺の？…。」
「私、結局…、戻ってきちゃった…。」
ポロポロと涙が零れる。好きなのだ、彼のことが。好きというよりも、愛しているのだ。私が子供から大人になる変わっていくその瞬間を共に過ごしたのは
目の前に座る、彼だった。
「…気持ちは、２つないと成り立たないの。」
「………うん…。」
「ひとつだけじゃ、何も生まれない。」
「…ん。」
「でもね、ミンソク。」
一度大きく瞬きをして、彼の方を見た。
ミンソクは、私をしっかりと見つめていた。子供を心配する、親みたいな表情だった。
「私、あなたが好きだよ。」
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ギョンスくん(プロフ) - 初めまして、、拝見いたしました、とてもいい作品に出会えたなと嬉しく思うのですが、少し疑問がございまして、、鈴の音がする後輩ちゃんとどうゆう関係だったのだろうかと思うと居ても立っても居られなくえコメントさせていただきました、、(>_<) (2018年7月6日 23時) (
レス) id: 56dfa01b28 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - もう！何て言ったらいいのやら。表現が素晴らしすぎる！作文さえもダメダメな私には感想さえもうまく言えないけど。素敵なお話有り難う！こんなしうちゃん、欲しい。 (2015年6月29日 0時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
るー(プロフ) - 初めまして、凄く素敵なお話でした。小説を読んで泣いたのは初めてです。ほんとに素敵なお話をありがとうございます (2015年5月23日 0時) (レス) id: 54f11cc9aa (このIDを非表示/違反報告)
ことみ(プロフ) - なんだかすごいミンソクっぽいお話で世界感とても気に入りました。他の作品も読んでみます！ (2015年5月9日 23時) (レス) id: 5ca9847b63 (このIDを非表示/違反報告)
rurarura(プロフ) - 始めまして、とてもグッとくるお話でした。もうすっかり感情移入してしまって胸が苦しくなりながらも最後のしうちゃんに全て持って行かれました…いいお話ありがとうございました^ ^ (2015年5月6日 13時) (レス) id: a13f1528f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Naeun.
| 作成日時：2015年4月29日 13時
