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「じゃあ僕、向こうの駅なので!おつかれさまでした!」
『またね〜』
お店を出て少し歩いた交差点で晴くんと別れた。
少し酔いが回った頭で、さっきは話しすぎたなぁ なんて
考えながら加賀美さんと肩を並べながら駅へ向かった
「峯邑さん」
『、はい』
「何か困ったことがあったらいつでも言ってください」
『ぇ、ぁ、はい...ありがとう、ございます』
「峯邑さんのこと...妹と思ったことはないですが
その、、少しでも頼ってくれたら嬉しいです」
『どうしたんですか急に、よ、酔ってますか?!』
「ふふ、そうかもしれないですね」
寒さが残る夜道に 街灯に照らされてできた影が並ぶ
お酒で火照った身体が 更に少しだけ熱くなった気がした
「あの... 私もしていいですか?」
『何を・・・?』
「・・・さっき、甲斐田さんが頭よしよし〜ってしてたじゃないですか、、私もちょっと、あの、いいなぁ羨ましいなぁと思ってしまいまして」
『ぇ?! な、何?!』
「頭ポンポンて、したいです」
『ぇ、え?!』
「・・・ダメ、ですかね」
『ぅ、ぁ、 だ、だめじゃないです・・・』
「ありがとうございます」
加賀美さんの左手が優しく髪に触れる
恐る恐る顔をのぞいてみると
蜂蜜色の瞳が 甘く、とろけているような気がした
(これはきっとお酒のせい...)
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作者名:雨 | 作成日時:2022年9月23日 18時