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『加賀美さん、帰りましょう
 タクシーで1人で帰れますよね?』

「・・・」

『加賀美さ〜ん?ねむいですか?おーい』
(もしかしてこの人も相当酔ってるんじゃ・・・)



「あのー、大丈夫ですか?手伝いましょうか?」

『あ、すみません。さっきまでちゃんと喋れてたので大丈夫だと思うんですけど・・』



2人をタクシーに乗せてくれた警備員さんが声を掛けてくれて
返事がないあたりそろそろやばそうかなと思った時だった




『ぇ、わ』


さっきみたいに右手を取られて引っ張られる


「帰りましょうか」

『え、あ、はい』


加賀美さんに手を引かれてロビーを出る
警備員さんはびっくりした顔をしてて、せっかく声を掛けてくれたのに正直申し訳なくなった


『加賀美さん、大丈夫ですか?』

「・・・」

『あれ?加賀美さーん?』

「大丈夫です、峯邑さんのご自宅どのあたりですか」

『私まだ電車あるので駅までで大丈夫ですよ』

「でももうこんな時間ですし家まで・・・・
 いや、はい、わかりました駅まで ですね」




・・・




『ありがとうございました、ではまた』



手を繋いだままタクシーに乗り込んで
何も話すこともなく駅に到着した

離れる手が少し寂しくて見つめていたら
繋いでない方の手で頭を撫でられる



「気をつけて」




加賀美さんの手が頭から降りてきて
親指で頬を撫でられた



タクシーを降りてまだ少しだけ冷たい風が吹く
触れられた頬が熱い
 

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作者名: | 作成日時:2022年9月23日 18時

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