野獣のすばちゃん ページ5
＊
今日は久しぶりの軽音部。
お姉ちゃんの結婚式の披露宴でやる曲を練習するんだ。
“委員会やから先部室いっとって〜”
授業が終わって教室を出ようとしたら、章ちゃんからLINEが来た。
“了解”のスタンプを章ちゃんに送って、、
５時間目は英語の授業で、
英語は学力順に、Ａ、Ｂ、Ｃクラスに分かれてる。
亮ちゃんはＡクラスだから、一緒じゃないし。
一人で軽音部に向かう。
ガラッ。
久しぶりに軽音部のドアを開ける。
「おぅ」
小柄な薄い背中。
すばるくんが一人、机に座ってた。
『すばるくん、来てたの？』
「おぅ」
『あのね、今日ね……』
いつものストーブの上に座ろうとしたら、すばるくんに手招きされた。
『なに？』
すばるくんの傍に行く。
「A、俺のことどう思ってる？」
まっすぐなすばるくんの瞳は、何を考えてるのか、わからない。
『……変態だと思ってる、』
「変態な、うん。間違ってないわ」
うんうんと頷くすばるくん。
「って、ちゃうわ！！」
『うそうそ(笑) 大好きだよ？』
「ヤスとどっちが好き？」
『章ちゃん』
「ほな、俺とヨコは？」
『…それはさ？
お父さんとお母さんどっちが好き？みたいな…』
「俺オカン」
『お父さん可哀想っ！(笑)』
「俺マザコンやもん」
『じゃあさ、裕くんとヒナちゃんどっち好き？』
「……難しいな、それ」
『でしょ？ それと一緒。
Aは軽音部のみんな、同じくらい大好きだもん』
「…ヨコとヒナは選べへんけど、それ以外は同じやないで」
『だからぁ、』
「お前は女で、俺は男や」
すばるくんは私を抱き寄せて、押し倒した。
「お前油断し過ぎ。
こうされたら、女なんか男に敵わへんのやで」
すばるくんは、私の両手首を頭の上で片手で押さえ付ける。
「俺、野獣のすばちゃん、言われとんねん」
こんなに細いすばるくんの、どこにそんな力があるんだろうってくらい、強く強く手首を押さえ付けられる。
でも、私は知ってるから。
すばるくんが、本当はこんなことする人じゃないって。
だから、ちっとも怖くないよ。
「……なんか、言えや、」
“いいとか嫌とかあるやろっ”て、すばるくんは私に跨がって、私を見下ろす。
『…なんて言って欲しいの？』
「ふつー女は、泣き叫ぶかその気になるかのどっちかやろ」
『どっちでも、すばるくんは何もしないよ』
＊
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すたば娘。(プロフ) - 亜季さん» うわ〜！！！まじですか！！３回なんて、そんな！！私恥ずかしくて読み返せません(←) 今必死に移行＆フラグの準備中なんですが気が向いたら読んでやってくださいー(。>д<) (2017年9月3日 23時) (
レス) id: f15bce3ba4 (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - こっそり公開されているフラグも読みましたが、私は好きですよー！読みたいですよー！３回は読みました。待ってます！ (2017年9月3日 23時) (レス) id: 327514e65b (このIDを非表示/違反報告)
すたば娘。(プロフ) - 亜季さん» ご意見ありがとうございます〜(ToT)(ToT)やはりパスワードとか面倒ですよねっ(。>д<)楽しんで頂けるものが書けるようがんばります〜〜しかしフラグは特に自信ないです、、(笑) (2017年9月3日 22時) (レス) id: f15bce3ba4 (このIDを非表示/違反報告)
亜季(プロフ) - 番外編もフラグも楽しみにしています！パスワードない方が嬉しいです。 (2017年9月2日 15時) (レス) id: 327514e65b (このIDを非表示/違反報告)
すたば娘。(プロフ) - 亜季さん» シリアスと言える程のものかもわからないのですが…！なんせ作者がシリアスな人間ではないので(笑)勿論最終的には幸せにします！！！あはは(笑)確かに日常で二学期って単語使わないですよね(笑)私も似たような二学期を過ごしてきました、、(笑) (2017年8月30日 21時) (レス) id: f15bce3ba4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すたば娘。
| 作成日時：2017年8月11日 0時
