初潮＊山田 ページ17
＊
〜 side 涼介 〜
「あっ、山ちゃん、Aちゃんは！？」
部屋の前で心配そうに待ってた圭人が聞いてくる。
山「えーと…
お腹痛いみたいだから湯タンポ用意してあげてくれる？」
圭「わかった！ 滝沢先生に連絡は…」
山「あー、大丈夫、大丈夫。後で俺からしとくから」
とりあえず圭人を部屋の前から追っ払うと、俺は一階の売店へ……
生理用の下着とナプキンを買って急いで部屋に戻る。
「A、着替え買って来たからこれに履き替えな」
茶色い紙袋に入った下着と、ナプキンのパッケージをAに渡す。
『……怖い』
「何が怖いんだよ。早くしないと圭人来るぞ」
『だって…血が…』
「だーかーら、その血が付かない様にするんだって」
Aは渋々と、袋を持ってトイレに入って行った。
その間に俺は、
安易キッチンで牛乳を温めて、ちゃっかり俺の分と二人分、ココアを淹れる。
『……ごわごわする』
ユニットバスから出て来たAは、顔をしかめてる。
ま、男にはわからない感覚ですが。
「文句言うな。
A、毛糸のパンツとか腹巻き持ってない？」
『これならある』
Aはタンスから、腹巻きと一体化したデ○ズニーのキャラの毛糸のパンツを取り出した。
「よし、それ履いてパジャマに着替えろ」
『あい…』
Aはもぞもぞと着替え始めた。
そこに圭人が、湯タンポを持って戻って来た。
山「さんきゅ。後は俺がやるからいーよ」
圭「でもっ、」
山「俺も一応Aの担当なんだから気にすんなって。
圭人はスタッフルーム戻っていいよ。
あ、滝沢先生には俺から言うから」
圭「わ、わかった……」
山「大丈夫だから(苦笑)」
心配そうな圭人の肩を叩いて、トボトボと歩く後ろ姿を見送る。
Aに湯タンポを渡すと、ココアを置いてやる。
「わかってると思うけど…多分それ生理だから」
『……うん』
「お腹痛い？」
『ちょっと』
「辛かったら、鎮痛剤貰ってくるけど」
『…大丈夫…』
「そう？」
「…ちゃんとナプキンして、お腹あっためてれば５日くらいで終わるから」
『５日も血が出続けるのっ！？』
「うーん…ずっと出てるワケでは…」
『 ？ 』
男の俺に、生理の説明は難しいな…
俺、生理あるわけじゃないし。
誰か先生に、ちゃんと説明してもらった方がいいかなー。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すたば娘。(プロフ) - かや（ぽむ）さん» はわ〜！こんな自己満な作品にコメントありがとうございます(*≧∀≦*)キンキ兄さん！かっこよいですよね！！最近ブンブンで見る度にかっこよくて面白くて…(笑)先生はあまり出番がないのですが、頑張ってキンキ兄さん出してゆきます〜(笑)(笑) (2016年10月25日 22時) (
レス) id: 87c1e788de (このIDを非表示/違反報告)
かや（ぽむ）(プロフ) - キンキ大好きなので、キンキ出してくれて嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2016年10月24日 9時) (レス) id: 6b0bc3e641 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すたば娘。
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年8月31日 11時
