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初潮*山田 ページ16




〜 涼介 side 〜





「A〜、来たけど〜…」


やけに慌てた圭人の呼び出しに、
せっかくの休憩中だったのに飛んで来てやったのに、肝心のAはユニットバスから出ても来ない。



『…山、田、くん…?』

「うん」

『…圭人、くん、は?』

「部屋の前にいるけど」



すると、やっと、ガチャっとドアが開いた。



「どした? おもらしでもしたか?」


茶化してみたけど、顔色が悪い。



「具合悪いか?」

俺は慌ててAに手を伸ばした。


『…山、田くんっ』

Aはぎゅうっとしがみついて来た。


「大丈夫、大丈夫、」

落ち着かせるように、背中をに腕を回して頭を撫でる。


『……ちっ、』

「ち?」

『血が出てる……』

「…血?」


俺は慌ててAを離すと、全身をチェックする。


顔、頭、首、腕、脚……

どこにも血は付いてない。



「A、どっか痛いか?」

肩を掴んで顔を覗き込む。


『……お腹……』

Aは消え入りそうな声で言って、再び抱き付いてきた。



…血が出てて、お腹が痛い…?


あれ? こいつまだだっけ?



「A、大丈夫。下着汚れた?」

見た感じ、服に血は付いてない。



俺の問い掛けに、Aは小さく頷いた。



「いっぱい出てる? ちょっとだけ?」

『……ちょっと』

「そっか。
 じゃあ俺、ちょっと必要なもん取ってくるから、ここに居たら冷えるからお部屋戻ろ?」

『…ん…』


Aの手を引いてベッドに座らせる。


『…圭人くんには言わないで…』

「わかった」



圭人はダメで、なんで俺はいいんだよ?



なんとかAを落ち着かせて、準備のために一旦部屋を出る。


下着と生理用品を持ってこないと……



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すたば娘。(プロフ) - かや(ぽむ)さん» はわ〜!こんな自己満な作品にコメントありがとうございます(*≧∀≦*)キンキ兄さん!かっこよいですよね!!最近ブンブンで見る度にかっこよくて面白くて…(笑)先生はあまり出番がないのですが、頑張ってキンキ兄さん出してゆきます〜(笑)(笑) (2016年10月25日 22時) (レス) id: 87c1e788de (このIDを非表示/違反報告)
かや(ぽむ)(プロフ) - キンキ大好きなので、キンキ出してくれて嬉しいです!これからも頑張ってください! (2016年10月24日 9時) (レス) id: 6b0bc3e641 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すたば娘。 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年8月31日 11時

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