Ｊ＊クリニック

お願い＊藤ヶ谷 ページ12

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「あれ？藤ヶ谷まだいたの？(笑)」

食堂の入口で、滝沢先生が目を見開く。


「まだいまーす(笑)」

藤ヶ谷の隣…というか腰にはAが絡み付いている。


「あー…Aが離してくれないのね」

事情を察した様に苦笑する滝沢先生。



藤「A、滝沢先生とお話あるから先に食堂行ってて」

『やだっ！』

藤「じゃあもう帰ろっかなー」

『やぁだぁ！！』

藤「じゃあ行ってて？」

『…絶対帰らない？』

藤「帰らないから！」

『…わかった…』



「Aちゃん、行こう？」

圭人が手を引いて、Aを食堂に連れて行く。




食堂の入り口近くで、滝沢先生と藤ヶ谷さんは立ち話。


滝「泊まり？」

藤「はい」

滝「んーいいんじゃない？」

藤「え、いいんですか？」

滝「自分で言っといて何(笑)」

藤「いやー、さすがにダメだと思ってダメ元だったんで(笑)」

滝「藤ヶ谷がうちの職員ならあれだけどさ。今はまだ違うわけだし。
Aの家族ってことであれば、泊まりも基本はOKだし」

藤「…Aの家族は…」

滝「…相変わらずだね」

藤「そっすか」

滝「まぁあとはあれだよね。
ほら、Aもああ見えてもう高校生だし？藤ヶ谷のことは信用してるけど……」

藤「大丈夫です、大丈夫です(笑)」

滝「まぁね、あんな小さい時から知ってればそんな気起きないってね」

藤「はい。そこは100%信頼して下さい(笑)」

滝「じゃあ問題ナシ！
A、最近元気ないし思いっきり甘えさせてあげて」

藤「了解です！」



＊

夕飯＊藤ヶ谷→←検温＊圭人＆藤ヶ谷

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