Ｊ＊クリニック

朝＊滝沢先生 ページ4

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私達はそれぞれ部屋に戻って回診を待った。


コンコン

ノックの音が聞こえて、
白衣姿の滝沢先生と黄緑色のスクラブ姿の圭人くんが入って来た。


「おはよう。調子はどう？」

滝沢先生は相変わらずアイドルみたい。


　『いつも通り』

滝「健人と買い物行くんだって？」

　『うん。光一先生に聞いたの？』

滝「いや、健人」


滝沢先生と話してる間に圭人くんから体温計を渡されて検温して、そのままベッドで血圧を計る。


滝「薬は飲んだ？」

　『飲んだ』

滝「じゃあ、ちょっとだけポンポンさせてね」

　『ん』


圭人くんが服を持ち上げてくれて、その隙間から先生が聴診器を入れる。


「Aちゃん、ゆっくり深呼吸して」

圭人くんに言われて、深呼吸する。


「うん、問題なし」

滝沢先生は聴診器をしまうと、にっこり笑った。

「デート、楽しんでおいで」


『デートじゃないし』


滝「そうなの？男女が二人で出掛ければデートじゃん」

　『健人はそんなんじゃないもん』


「あらら、健人フラれたなぁ(笑)」

滝沢先生と圭人くんが顔を見合わせて笑う。



「A！入っていい？」

ドアの外から元気な健人の声。

『い〜よ〜』


健「俺、外出おっけーだって！Aは？」


滝「Aちゃんもおっけーでーす」

健「やったぁ！ A、早く行こうっ！」

圭「ちょ、ちょ、まだお店開いてないんじゃない？」

健「あ、そっか」

圭「それに、女の子は準備に時間が掛かるしね」

　『え、Aもう出来てるけど』

圭「Aちゃん、着替えたりしないの？」

　『朝着替えたもん』

圭「いや、せっかくのデートなんだし、お洒落とか…」

　『デートじゃないってば』



滝「…健人、ドンマイ」

健「 ……… 」




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