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恋バナ ページ9
＊
「普段は彼氏とどんな感じなん？」
藤井先輩とゲームを始めてしまった小瀧の代わりに、何故かお姉さんが話を聞いてくれる。
昔から遊びに来るのは男の子ばっかりなので、恋バナとか楽しいらしい(笑)
『えっと〜、普段は先輩は生徒会で帰りが遅いので別々で…』
「えっ！！寂しいやん！」
『はい。でも先輩は受験もあったし…まぁ推薦だったみたいなんですけど…』
「推薦ならもう受験も終わったやろ？
一緒に帰れるんやない？」
『えっと…それが…家の方向が真逆で……』
「そんなん送ってもらったらええやん！」
“なぁ！”と、お姉さんは、隣でゲームする小瀧を叩く。
小瀧は“うんうん”と、気のない返事をしている。
『いえ……校門でさよならです…』
「はぁ！？なんやそれ！？」
『ほんまに真逆なんですもん！！
校門まで一緒に帰れるだけでも奇跡です！！』
「…Aちゃん健気やなぁ…」
お姉さんはしんみりと言って、小瀧の背中に寄り掛かった。
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作者名：すたば娘。
| 作成日時：2016年5月12日 19時
