私の彼は生徒会長。 (ページ6)

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照れ屋ページ6

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「単に照れ屋な子なんやないの？」

小瀧の隣で洋ナシのタルトを食べ始めたお姉さんが優しく言ってくれた。

『…照れ屋…』

確かに中間先輩は照れ屋、かも。

「流星、どう思う？」

タルトを食べ終わって、寝そべって雑誌を見てる藤井先輩に、小瀧が問い掛ける。

「生徒会長友達なんやろ」

「……淳太、童貞だから…」

寝そべったまま、顔を上げずに言う、藤井先輩。

「やり方わからんのとちゃう」

紅茶を吹き出しそうになったお姉さんが、藤井先輩の背中を思いっきり叩いた。

「女の子おるんに、なんてこと言うん！」

流「いってぇ…！」

姉「やり方って何！？」

流「…いや、ほら、手の繋ぎ方…とか…？」

望「手の繋ぎ方なんてあるん？」

流「ちょ、望、俺の背中見て……血ぃ出てるかも…」

望「いやや！血ぃ出てたら恐いやん！！」

姉「出るかっ！」

「うわっ！流星、背中にめっちゃ姉ちゃんの手形付いとるで(笑)」

ぺろん、と藤井先輩のワイシャツを捲った小瀧が爆笑する。

「めっちゃ痛い……」

藤井先輩はうつ伏せのままうなだれる。

姉「女の子おるんに変なこと言った流くんが悪い」

…仲良しやなぁ、この三人。

＊