東海物語。3

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入院生活スタート。

とにかく、暇で暇で。

お腹の赤ちゃんも、なんとか元気に動いてくれてるから、そこだけ安心。

何が不思議って、東海オンエアの動画見てる時に、沢山動く(気がする)。

「…赤ちゃん、会いたいなぁ…」

…りょうにも、会いたい。



入院して3日目くらいのとき。

少し、お腹痛いかな？ってなって。

お腹に機械をつけ、赤ちゃんの様子を見る。

ちょうどそのとき、りょうが色々持ってきてくれた。

り「…」

…固まってる。

り「…産まれるの？」

看「ふふ、まだもう少しかなぁ」

部屋の入口にたたずむりょうの後ろから、看護師さんが声をかける。

り「…あ、すいません…」

看「どう〜？」

「うーん、少し、痛み強くなった気がする」

り「…産まれるの？」

「ねぇ笑」

り「いや、なんか、緊張してきちゃって」

「…それ、」

りょうが持ってきてくれた荷物に視線を移す。

り「あ、そうそう。メンバーが、持ってけって」

ゴソゴソ開けると、そこには今度UFOキャッチャーの景品になる、メンバー全員の、ぬいぐるみたち。

「…なんで？笑」

り「俺が聞きたい」

り「…今日もこれ持ってくる時さ、てつやが『俺が行く！』とか訳わかんないこと言うから、虫さんに押し付けてきた」

「ふふ、なにそれ」

少し痛むお腹。

でも、りょうの話が楽しくて、。



看「…きてる？」

「…ｯはい、いたぁ…ｯ」

1時間後くらいには、本陣痛みたいな、強い痛み。

り「え、もう、くる？」

看「…分娩室、行こう」

り「…A」

「…ふふ、りょうがそんな顔して、どーすんの…」

立会い出産のため、りょうも一緒に分娩室へ。

そこからはもう、どのくらい時間が経ったとか、どのくらい痛みに耐えたとか、そんなのは、わからなくて。

でもひとつ覚えてるのは、りょうがずっと、手を握ってくれてたってこと。

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