東海物語。3

■新しい生命。青ver. ページ29

りょうと結婚をして数ヶ月。

りょうの家に引越しをし、一緒に住んでいる。

仕事も結婚を機に退職し、今はニート状態。

りょうは、俺が養うから働かなくていい、とのことで。

少しだけ甘えることにしている。

その代わり、りょうが撮影の時てつやの家に行き、ご飯を作ったり片付けをしたり。

アシスタント的な仕事をさせてもらっている。

り「A」

「うん？」

り「これ、運んでもらっていい？」

「はーい」

今日はてつやの家で、りょうとご飯を作ってみんなにご馳走することに。

て「」ﾆﾔﾆﾔ

虫「え、きもちわる」

て「なんでよ」

虫「てつやがニヤついてる」

て「いやそらニヤついちゃうよ」

し「おお〜うまそう」

「A特製のカルボナーラですよぉ」

て「Aちゃん俺のもちょーだい！」

「待ってね今持ってくね」

て「はーい！」
て「いやぁ、俺の嫁って感じがする…」ﾆﾔﾆﾔ

り「はいてつや」

て「…なんでりょうが持ってくんの」

り「人の嫁に手出そうとするから」

と「ったく、ろくなことせんからな」

「はいとしみつおまたせ」

と「…おう」

ゆ「お前もなかなかニヤついてんぞ」

と「ほっとけ」

り「Aも食べなよ？」

「りょうと一緒に食べるよ」

り「じゃもう少し片付けとか手伝ってもらっていい？」

「うん」

り「ありがと」

わたしの頭をぽん、てしてくる。

て「むぐぐぐぐ…」

虫「何どしたの」

て「俺もAちゃんがほしぃ…！」

虫「ダメに決まってるでしょ」

て「Aちゃん」

「なぁに？」

て「俺の嫁になる気は無い？」

「何言ってんの笑」

ゆ「りょう、こいつ1回しばいた方がいいぞ笑」

り「そのつもり」

て「えっ嘘じゃん冗談冗談」

「てつやはどこまで本気かわかんないからなぁ」

り「本気だったら嫁になるの？」

「え、違うよそうじゃなくて」

り「あとでお仕置きコースかなぁ」

「…ｯ！」

と「羨ましいからいちゃつくなや」

虫「やけに素直だね」

と「りょう相手じゃ敵わんからな」

ゆ「Aちゃんうまいよこれ」

「ほんと?!嬉しい！」

り「頑張って作ったもんねA」

「りょうのおかげだよ」

り「俺は手伝っただけだから」

「そんなことないのに」

て「いちゃつくなぁ！」

り「いちゃついてないよ」

虫「嫉妬はダサいよ、てつや」

て「うるさいわい」

し「うんめぇなぁ」

と「お前ずっと食ってんのな笑」

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