■プロポーズ大作戦。青ver.5 ページ13
「人気者のりょうの傍にずっといるのがわたしでいいのかなって。」
「有名でかっこよくてモテモテで。そんなりょうにわたしは釣り合ってるのかなって」
「…一般人だもん、わたし」
「華やかな世界のこと、わかってあげられるかもわからないし…」
「…ファンの子に嫉妬だってしちゃうし…」
あーわたし、なんかだめかもしれない。
思ってたこと全部吐き出してる。
今まで言えなかった不安や心配事、全部伝えちゃってる。
りょうはわたしと、結婚したいって言ってくれてるのに。
わたしはそれを、素直に受け止めることが出来ない。
り「A」
り「…周りの人、見てごらん」
りょうに言われ、他のお客さんをちらっと見る。
「…普通のお客さん、だよ?」
り「って、思うでしょ?」
り「ほら、あの人、知らない?」
りょうが指を指す方を見ると、
「…え?あの人って、YouTuberの…?」
り「うん、見た事あると思うよ」
よく見ると、他のお客さんたちもどこかで見たことがある人たちばかり。
「どういうこと…?」
りょうが電話を手に取り、もういいよ、って誰かと話をしている。
すると遊園地の灯りが全て消えた。
「え?りょう?」
り「大丈夫、ここにいる」
ぱっとわたしの手を握りしめてくれる。
その手は大きくて温かくて。
視界が急に明るくなったと思うと、遊園地のライトがピンクを基調とした色になっていて、その空間がピンク色のふわっとした灯りに包まれていた。
「…綺麗」
あまりの出来事にぽかんとしていると、りょうがわたしの手を強く握り返す。
り「…今日ここにいるお客さん、みんなYouTuberなんだよね」
「え?!」
り「ははッ、びっくりするよね」
り「みんなYouTuberなんだけど、Aは普通のお客さんだと思ったでしょ?」
「う、うん…お客さんなんか少ないなとは思ってたけど。」
り「…何が言いたかと言うとね、」
り「俺らYouTuberも、動画外では普通の人と同じだよってこと」
り「Aが気にしてるYouTubeの世界って、結局は画面の中の話で」
り「YouTuberとしての俺と、動画外での俺」
り「…どっちが好き?…それとも、どっちも?」
り「俺は、どっちの自分も、Aには見せてきたつもりだったけど。」
り「みんながかっこいいとかいうのはYouTuberのりょう」
り「…独占欲強いとことか、すぐ嫉妬するような、ダサい男のりょうは、Aにしか、見せてないよ」
り「それがどういう意味かは、わかるよね?」
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みらくる(プロフ) - ゆりりんさん» こちらこそリクエストありがとうございました!遅くなってしまいすいません。ただの妄想変態野郎なんです。笑 (2020年4月30日 21時) (レス) id: c03ab64b2c (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - 出産のリクエスト答えて下さってありがとうございました!!!こーゆーの書ける人ホントに尊敬します!笑 (2020年4月29日 23時) (レス) id: 3aa826c620 (このIDを非表示/違反報告)
みらくる(プロフ) - ぷーさん» あ、青さん推しの方ですよね??青染でコメントくれましたよね^^??これからもよろしくお願いします! (2020年4月29日 22時) (レス) id: c03ab64b2c (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - こんばんは(〃ω〃)青さんの赤ちゃん無事に産まれてよかったです。リクエストありがとうございました。今 ぷーという名前ですが…以前はmomopoohでした。今のみらくるさんのお話も楽しみにしてます。 (2020年4月29日 22時) (レス) id: 0d75314759 (このIDを非表示/違反報告)
すもも(プロフ) - 他の小説にはあまりない出産などリアルな感じでとても面白かったです^_^お疲れ様でした!!他の小説もこれから楽しみにしています。 (2020年4月29日 19時) (レス) id: e3e9a8bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みらくる | 作成日時:2020年2月9日 8時