in a monotonous cadence (ページ34)

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4：side RENJUN ページ34

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『ロンちゃん？聴こえる？イジェノ見える？頷ける？』

「ロンジュナおれを見て息を吐いてそうゆっくりでいいから」

泣くつもりなんかなかったのに忘れていた呼吸を取り戻せば一気に息が溢れて冷や汗と涙が混じってしょっぱくて
よく知った声と初めての体温にかたく縛られていた身体はいとも容易く自由を取り戻して

正面から差し出されたジェノの手を震える指で掴めばヌナがおれの耳元で安心したように息を吐くのが感じられて後ろから肩に回されていたヌナの腕が横にずれたと思えば今度は鎖骨のあたりから頭までまるごと抱え込むように抱きしめられて

思わず顔を上げればジェノが珍しく余裕のなさそうな表情でしゃがみこんでいて

「びっくりした⋯⋯」

「ん⋯⋯」
「ごめん」

「今は違うだろ」

「あ…… ありがと？」

「ん」

少ない言葉数でもだいたい伝わるってのはいいことばかりじゃないけどこういう時はそんな距離感が有難くてあったかくて

隣に座ってきたジェノの困ったような笑顔を横目に背中にヌナの体温を感じながら放心してたら呼吸も整ってきて
つと上を見上げてみればジェノとまったくおんなじ表情をしたヌナと目が合って

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