いくつになっても君が好き。 (ページ23)

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＃23 ページ23

「まさかだね」

「ほんとだよ…」

ソヒョンと並んで大浴場の湯船に浸かり、この、とんでもない偶然にただただ驚いていた。

「ベッキョンにここ勧めたの、私だからなー」

あ、ということは、ミンソクさんと私、好きなところ、一緒なんだ…

「何ニヤついてんの？」

「あ、ううん」

「そういえば、そうだよ、ベッキョン」

「ん？」

「ベッキョン、結構本気、みたいだよ」

「え…何が？」

「何がってA、分かってるでしょ」

「……私、そんな気ないし、ミンソクさんいるし

というかさ、ベッキョンだって、絶対本気じゃないよ

ただ久しぶりに会って、私がベッキョンのこと好きだったって知ったから

面白がってるだけだよ」

「そう、は思えないんだけどなー」

「ベッキョンと、何か話したの？」

「…まぁ、職場一緒だからねー。

仕事終わったらさ、ジョンデと会う時まで着いてきて

Aのこと、聞かれてるんですけど」

「嘘…何聞かれたの？」

「彼氏、どんな人なんだとか、Aと遊ばないの？とか」

「…ベッキョン、ほんと、どういうつもりなんだろ」

「なんか、ベッキョン、ほんと中学生の頃のままだね

確かに大人になったし、先生たちもイケメンだって騒いでるから

まぁそうなんだろうけど…なんか、かわいいじゃん。

中学の時の好きがさ、続いてるなんて、なんか素敵じゃん」

「ソヒョンとジョンデはいいよ。

ずっと好き同士で、付き合ってるんだから。

でも私とベッキョンは違うよ。

てかベッキョンだって、ずっと好きなわけないじゃん。

彼女いただろうし」

「まぁ、あの子、結構もてそうだしね」

「そうだよ…

わたしゃ今日、大事な誕生日なんだから！

ベッキョンのこと考えてる場合じゃないんだって」

そうだ！今日の夜、ミンソクさんと一緒に、露天風呂、入るんだ…

「お熱いことですねー」

「ふふふ。ソヒョンもジョンデと温泉旅行、行ったらいいのに」

「行ったことあるよー

ジョンデも温泉好きだし」

「おぉ、さすが。

ねぇ、一緒にお風呂も、入ったの？」

「もしかしてAの部屋、露天付きなの？」

「え…」

なぜそれを…

「いいなぁ～。それで今日、一緒に入るんだ～」

「う…うん」

「いいじゃん。ミンソクさん、サプライズで露天付きのお部屋なんて、カッコよすぎじゃん。

やっぱ大人は違うなぁ」

「でしょ～」

ドキドキが、またしても再燃してきた…

もうちょい心の準備が必要かも。