★ Your side ページ17
【Your side】
瞬く間にときは過ぎて、キー先輩は卒業の日を迎えた。
泣き虫な先輩は、卒業式の最中も、既に肩を震わせていた。
その背中を在校生の席から見つめていると、めまぐるしく過ぎた先輩との一年が脳裏に次々と浮かんでくる。
保健室で出会った春。
ウヒョナ先輩の友達だったし、有名だったキー先輩のことはもちろん知っていたけれど、
まさか、付き合うことになるなんて、思ってもみなかった。
一生懸命、包帯を巻いてくれる姿に、私の膝に触れるその手にドキドキしたけれど、
まさか、先輩が好きになってくれるなんて、思わなかった。
私にとって先輩は、別世界の人だったから。
だから今でも思う。
どうして、先輩は私のこと、好きになってくれたんだろう。
だって、先輩の周りにはいつも、たくさんの友達がいて
ニコル先輩や女子の先輩も、いっぱいいて…
キラキラとした人に囲まれているのに、なんで、私なんだろうって。
こんな、地味で、何の取り柄もない私なんか、キー先輩の隣に相応しくない
誰が見たって、そうなんだもん。
だけど…
「好きだよ」
「大好き」
恥ずかしげもなく、真っすぐに言葉にして伝えてくれる先輩。
こんな私を大切にしてくれる。
ドキドキを、恋するときめきを、好きな人と一緒にいることの幸せを、先輩が教えてくれた。
じゃあ、私は…？
私は、先輩にちゃんと、何かをしてあげられているだろうか。
思い返してみたら、ちゃんと言葉にして気持ちを、伝えたこと、あったかな…
卒業式の後、サッカー部の送別会で、キー先輩とは会えないまま。
そんな私を見かねたのか、「キーのとこ、行っといで」って、ウヒョナ先輩が背中を押してくれた。
廊下を走り、先輩の教室、ダンス部の部室…思いつくままに訪ねてみたけれど、どこにも先輩はいない。
ぐるりと走り回って最後に辿り着いた体育館。
その裏に人影が見えて、思わず隠れてしまった。
体育館裏で告白って、本当にあるんだ…
そう思ったのも束の間
「先輩、キボム先輩…好きです
付き合ってください」
え…キボム、先輩？
「ありがとう…」
え…嘘…
その瞬間、体が勝手に動いてた…
「ダメっ！」
「えっ、Aちゃん？」
「ごめんなさい！先輩は、私の彼氏だから…
だから、ごめんなさい！」
思わず両手で掴んだ先輩の右腕。
ゆっくり見上げた彼の顔は…笑ってた。
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miyu(プロフ) - あゆりんさん、ごまねさん！ありがとうございます！！ようやく一話更新できました。ノロノロになっちゃうかもですが、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします！ (2015年11月21日 23時) (
レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
ごまね(プロフ) - 返信ありがとうございます♪楽しみにまってます(^o^) (2015年11月21日 20時) (レス) id: f2598c3f20 (このIDを非表示/違反報告)
あゆりん(プロフ) - そうだったんですか!次の更新楽しみしてます♪頑張ってください(*^^*) (2015年11月21日 20時) (レス) id: 8609184879 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - またよかったら、読んでやってくださいませ！ (2015年11月21日 20時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ごまねさん、あゆりんさん、玉ちゃんふぁみりぃさん、みーこさん！このたびは読んでいただき、また、楽しみにしてくださって、本当にありがとうございます！実は、続編がまだ更新できておらず…お待たせしておりすみません>_< 更新でき次第公開します！ (2015年11月21日 20時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miyu | 作成日時：2015年10月14日 22時
