★ ページ15
「A、マネージャーのリーダーやってくれてるから、大変なんだよ。
ほんと真面目だし、責任感強いし」
「呼び捨てにすんなよ」
「しょうがないじゃん。前からこう呼んでるんだから」
「うぅ…」
「お前も呼んだらいいじゃん」
「…ボクはAちゃんでいいの」
「そんなぶーたれてるけど、ちゃんと毎日一緒に帰ってるんでしょ。それで十分じゃん」
「ニコルはいいよな。ウヒョナと同じクラスだしさ。ボクなんか、帰りだけなんだからね！」
「お前…必死だな」
「ひどいっ」
「たしかに、ウヒョナ今のはキーが可哀想だよ」
「え？そっちの肩、持つの？」
ふーんだ、ウヒョナ、反省しろ！
「あ、A」
ウヒョナの声に反応し、抱きついたニコルの肩から顔を上げた。
「Aちゃん！」
「あ…部活、終わったから…」
「うん、帰ろう！」
「Aちゃん、キーうざいと思うけど、見捨てないでやってね。いい子だから」
「はい」
ニコルにぺこりと頭を下げるAちゃん、やっぱり可愛い。
「ニコル、キーのオンマみたいだな」
そんなウヒョンの茶々を流し、早くふたりになりたくて、そそくさと教室を出た。
制服は長袖に変わり、ボクらは付き合い始めて1ヶ月と半分。
なのにまだ、手も繋いでない…
ただ、おしゃべりしながら帰る
ボクらの恋人らしい時間、1日たったの30分。
本当に、付き合ってるのか、少々不安になる。
でも、今日は初めて、彼女が教室まで迎えに来てくれた。
ちょっと自信がついたこの勢いで、デートに誘うんだ。
今度の日曜は部活休みだって、ウヒョンにリサーチ済みだし。
「Aちゃんさ、今度の日曜って、部活、休みだよね」
「…はい」
「もし空いてたら、遊びに行かない？」
「…いいんですか？」
「え…」
「きっと、私と一緒に遊んでも、つまらないと思います」
「そんなこと、ないよ」
「ニコル先輩みたいに、楽しくないし…」
あ、これってもしかして…
「ニコルは、さっきウヒョナが言ったみたいに、オンマみたいなもんだよ。
アイツの彼女だし…
でも、もし、Aちゃんが妬いてくれてたんだったら、すごく嬉しいんだけど」
あ、耳まで真っ赤。
「…可愛い」
「っもう…ほんとからかわないでください」
「ごめんごめん」
ボクの長袖の裾を掴んだ彼女。
その手を、そっと握った。
「手、繋いでいい？」
「…はい」
はじめて繋いだその手はとても小さくて、柔らかくて、温かかった。
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miyu(プロフ) - あゆりんさん、ごまねさん！ありがとうございます！！ようやく一話更新できました。ノロノロになっちゃうかもですが、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします！ (2015年11月21日 23時) (
レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
ごまね(プロフ) - 返信ありがとうございます♪楽しみにまってます(^o^) (2015年11月21日 20時) (レス) id: f2598c3f20 (このIDを非表示/違反報告)
あゆりん(プロフ) - そうだったんですか!次の更新楽しみしてます♪頑張ってください(*^^*) (2015年11月21日 20時) (レス) id: 8609184879 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - またよかったら、読んでやってくださいませ！ (2015年11月21日 20時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
miyu(プロフ) - ごまねさん、あゆりんさん、玉ちゃんふぁみりぃさん、みーこさん！このたびは読んでいただき、また、楽しみにしてくださって、本当にありがとうございます！実は、続編がまだ更新できておらず…お待たせしておりすみません>_< 更新でき次第公開します！ (2015年11月21日 20時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miyu | 作成日時：2015年10月14日 22時
