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床に落ちたマグカップは
ゴトンと鈍い音を立てて、そこへ留まる。
ギリギリ割れなくてよかった…。
「…あんたいたのね」
後ろから、私が嫌いな声がする。
帰ってきて、私を見て、第一声がこれ。
ただいまでも
おはようでも、ない。
冷酷なその言葉と、その声に振り向けば
凍りつくような冷たい視線がある。
その視線が私の足元に降りて、マグカップを捉えた後、
何も言わずに私の横を通り過ぎる。
しゃがみこんで、落ちたマグカップを手にする。
「……いった」
私の少し前で、足の裏に付いた白い小さな破片を落とすのが目に入った。
マグカップを確認するように見てみれば、
一箇所だけ小さく掛けている。
「…ごめん」
今にも消えそうな小さな声。
………この人に対してはどうやっても声が出ない。
「………チッ」
上から降り注ぐようにして、舌打ちされる。
メイクのせいで何倍にもキツくなったその瞳に鋭く睨まれる。
体の熱を全部奪うかのような、
暖かさも、安らぎも、愛情も見えない、そんな瞳に。
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ぷっちんぷりん(プロフ) - 美唯さん» ありがとうございます！本日少しだけですが更新しましたので、お時間ある時にお読みくださると嬉しいです♪ (2017年6月6日 20時) (
レス) id: 9c8e224305 (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 続き読みたいです (2017年6月3日 15時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちんぷりん(プロフ) - リーさん» お返事遅くなってしまいすいません…。本日、久しぶりに更新しましたので、読んで頂けると嬉しいです！！ (2017年2月26日 9時) (レス) id: 9c8e224305 (このIDを非表示/違反報告)
リー(プロフ) - 更新楽しみにしてます(><) (2017年1月20日 20時) (レス) id: 212fcb41a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぷっちんぷりん(プロフ) - 始まりました！待っててくれてありがとう！頑張りまーす！！ (2016年10月16日 11時) (レス) id: 9c8e224305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷっちんぷりん | 作成日時：2016年9月15日 22時
