○112○ ページ12
GS「…何か言ってよ。」
くるりと私に背を向けて、また歩き出したギョンス先輩。
置いていかれないように隣に並ぶ。
「ギョンス先輩」
GS「…なに。」
「嘘つきは泥棒のはじまりです。」
GS「そうだね。」
「…だからギョンス先輩は泥棒です。」
GS「へぇ。そうなんだ。」
「………………。」
GS「信じてないの??」
「…嘘、だから。」
GS「…ベクヒョン先輩はAのこと好きなのに。」
再び言われたその言葉に、
どくんと胸が鳴って、
押さえつけていたあの感情が、
消そうとしていたあの笑顔が、
溢れ出てくる。
「ありえないです。」
GS「どうして。」
「私は振られたんです。」
GS「…………。」
「妹としか、見られてませんから。」
GS「…はぁ……」
耳に入ったギョンス先輩の大きなため息。
GS「…お前もベクヒョン先輩も、
今までお互いの何を見てきたわけ。」
少し低くなった声、
少し怒りの色が見える表情。
…怒ってる……??汗
はじめて見るギョンス先輩の怒りにびっくりして思わず足を止めてしまった。
ちらっと後ろを向いたギョンス先輩の冷たい視線、
GS「…早く歩け。」
そのまま手首を掴まれ、引っ張られる。
私はまたギョンス先輩の隣へ。
「……怒ってますか。」
GS「怒ってないよ。」
「…さっき怖かったですよ。」
GS「……怒ってない。」
「嘘つきは…」
GS「…鈍感バカにイライラしてただけ。」
「ほら。………え??」
鈍感バカって……
「私…??」
GS「他に誰がいる??」
「私、鈍感なんかじゃないです。」
GS「ちゃんとバカつけて。」
「………………。怒」
ギョンス先輩の歩くペースが少し遅くなった。
GS「…ちゃんと告白もしてないくせに、」
「……え…。」
さっきとは違う声の重み。
真剣な顔をしたギョンス先輩が、
私をまっすぐ見つめてる。
GS「…ベクヒョン先輩の気持ち、
確かめたことないくせに、」
大きな瞳は私を捉えて離さない。
GS「振られたなんて言うな。」
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サト丸21号地球防衛軍(プロフ) - そよんめ、余計なことを笑 ギョンちゃん可愛そう(T ^ T) (2017年12月29日 2時) (
レス) id: 6ff5bc848a (このIDを非表示/違反報告)
はるか - カルピスソーダ。大好きで寝る時間削ってでも読んでますwwべくと主人公のすれ違い…読んでてすごくﾊﾗﾊﾗﾄﾞｷﾄﾞｷします！ほんとにカルピスソーダ。大好きな作品です！！べくとのハッピーエンド希望(*´-`) (2015年2月9日 10時) (レス) id: e9eb008029 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - もう最高です！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！^ - ^ (2014年12月14日 20時) (レス) id: 0db13a850f (このIDを非表示/違反報告)
いちごうゆ(プロフ) - 久しぶりの更新、すごく嬉しかったです!!(m'□'m)うーん、ギョンちゃんもいいけど、やっぱりベクと結ばれてほしいですぅー…(泣)更新ファイトです!! (2014年12月14日 20時) (携帯から) (レス) id: bacf410023 (このIDを非表示/違反報告)
ラッキーセブン(プロフ) - 最近読み始めたんですが 、もうこの作品のファンです！続きが気になって気になってしょうがないです 笑 更新楽しみにしてます ( ´ ▽ ` )ﾉ (2014年12月10日 22時) (レス) id: 8b1306e524 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんかん
| 作成日時：2014年4月29日 23時
