君の彼女でいる条件 (ページ48)

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48.言われなくてもページ48

それからしばらく私とジョンインくんとチャニョルオッパの3人でお喋り(？)を楽しんだ。

チャニョルオッパと喋るのは楽しいけど、折角ジョンインくんと一緒にお昼食べてるんだからもう少し2人きりでいたいのになあ…。

そんなことを考えていると、オッパが急に「俺お邪魔みたいだから、そろそろ戻るね」と私とジョンインくんに言ってきた。

あ、また考え読まれたのかな…
もしそうなら、オッパごめんね…

心の中で私はオッパに謝罪をする。それに気づいたのかどうか、オッパは私に1度ニッコリと笑顔を見せてからジョンインくんの方を向いた。

「ジョンイナ」

「はい？」

「Aってけっこう泣き虫だし寂しがり屋だし、ちょっと抜けてるとこあるけど…」

…ひえええええ！！オ、オッパ！何を言いだしてるの！

「…俺にとって大切な妹みたいな存在なんだよ。A泣かせたらヒョンが怒るからね？俺怒ると怖いよ？」

言ってることとは対照的に、終始人の良さそうな笑顔のオッパ。その笑顔からは本気か冗談かどっちなのか判断できない。

兄としての心配のつもり、なんだろうけど…。そんなこと言われたらジョンインくん何て返していいか困るじゃん！

「だから、Aのこと大切にしてね」

その言葉と同時に私の頭に何かが置かれる。見ればチャニョルオッパの手だった。その手が2回ほど私の頭を撫でてくる。あ、何だか、懐かしいな。昔こうやってよく頭を撫でられたりしたなあ。

「…言われなくても」

隣でジョンインくんがそうハッキリと告げた。

え？"言われなくても"って…それに続く言葉って、"大切にする"しかない気がするんだけど…気のせいじゃないよね？

チャニョルオッパの手前、そう言ってくれたんだろうけど、ジョンインくんが私のこと大切にするって…うわああどうしよう！なんか、もう！今すぐ叫び出したい！

こんな感じで舞い上がってた私は、次の瞬間チャニョルオッパに向けて小さく言った言葉を聞き取れなかったんだ。

「…だからヒョン。悪いんですけど触らないでもらえますか？」

ジョンインくんは、私の頭の上に乗せていたチャニョルオッパの腕を掴んで下ろさせた。

「…Aは俺の、なんで」