君の彼女でいる条件 (ページ47)

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47.2度としませんページ47

時間にしてわずか5秒もなかったと思う、私が昔を思い返したのは。

だけどそのほんの一瞬、ジョンインくんが隣にいることを忘れてオッパのこと考えてた。こんなんじゃ、彼女失格じゃない…。しっかりしろ、A！動揺しちゃダメ！

きっと、ジョンインくん怒ってるんだよね。私がジョンインくんと一緒にいながらオッパと勝手に盛り上がってたから…
それとも、呆れたか…

ジョンインくんの方へ向き直って、明るく話しかける。

『ジョンインくん、あのね。この人は3年のチャニョルオッパっていってね？小さい頃からの知り合いでお兄ちゃんみたいな存在っていうか…』

…そういえばオッパのことなんて紹介するべきなんだろう。友達とは少し違うし、家族でもないけどなあ。そんな中途半端なこと考えながら紹介した結果がこれ。だけど、こんな説明で伝わるわけないじゃん！

「よろしくね！…いやあ、噂には聞いてたけど本当に付き合ってたんだね。Aとジョンインくん」

『え？オッパ、ジョンインくんと知り合いなの？』

「うん、まあ一方的にね。ジョンインくん人気なんだよ、3年にも」

やっぱり人気なのか…！ううう…

「…俺も知ってますよ、チャニョリヒョン」

それまで聞いていただけだったジョンインくんが口を開く。

「チャニョリヒョン、有名ですから」

「え？そうなの？なんかジョンインくんにそう言われると嬉しいなあ。あ、ねえ、呼び捨てしてもいい？」

「別に構わないですけど」

「ありがとう！よろしくなージョンイナ！」って言いながらジョンインくんの手を無理やり掴んで握手しているかのようにぶんぶんと腕を振る。若干…いやかなり引いてるよ、ジョンインくん！気づいて、オッパ…

でも、チャニョルオッパのお陰かな。さっきまでのピリッとした雰囲気はなくなってて、そっと胸をなで下ろした。

いくら好きだった人が目の前に現れたって、私はジョンインくんが好きで、ジョンインくんの彼女なんだから！(しかもまだジョンインくんに好きになってもらってないし…)

ジョンインくんそっちのけでオッパと喋るなんてこともう2度としない！