45.この気持ちは ページ45
『チャニョルオッパ…！』
オッパの家のインターホンを鳴らす。
「A？どうしたの、そんなに慌てて」
いつもと変わらないオッパの笑顔。見れなくなるなんて嫌だよ。
『オッパに、言いたいことがあって…』
「あ、じゃあ、中入る？外だと寒いでしょ」
『…ここで、いいよ』
「そう？」と言って後ろ手でドアを閉めて、門の前に立つ私の近くへやってきた。
「で、言いたいことって何？」
『…私、オッパのこと、好きなの』
「…」
微笑を浮かべていた顔が引きつったように見えた。
しばらく沈黙が続いた後、オッパが発した言葉は私には余りにも残酷なものだった。
「…ありがとう。でも俺、Aのことは妹としか思えないんだ。だからAの気持ちには応えられない…」
…ああ、やっぱり私は自惚れてたんだ。
オッパは好きな人がいないって言ってたけど、心のどこかでその言葉を信じてない自分がいて。オッパの好きな人は自分なんだって思い込んでた。
でも、私はただの"妹"。
最初からオッパの恋愛対象にも入ってなかったんだ。
「A…大丈夫？ごめんな、俺…」
謝らないでよ、自分がすごく惨めに思えてくるから。
『…オッパ、1日早いけど卒業おめでとう！明日はどうせオッパは忙しくて会う暇ないだろうから先に言っておくね！』
オッパが気まずいと感じないように努めて明るく言った。
「え？あ、ありがとう…」
『…じゃあ、またね』
オッパの返事も聞かずに走り出す。
不思議と涙は出なかった。
…もう、忘れよう。忘れなきゃいけない。この気持ちはきっともう実ることはないんだから。
こうして私は幼い頃から抱いてきた恋心を心の奥深くにしまい込んだ。
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蜜柑(プロフ) - なーさくさん» 05060921です。 (2015年4月22日 22時) (
レス) id: 26faae3582 (このIDを非表示/違反報告)
なーさく - 例えば君は、のパスワードおしえてください！ (2015年4月22日 18時) (レス) id: 1d653cf6d5 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - つくしさん» ご指摘ありがとうございます（ ; ; ）直しました！気分を害されたらすみません…以後気をつけます（ ; ; ）！！ (2014年11月11日 20時) (レス) id: 26faae3582 (このIDを非表示/違反報告)
つくし(プロフ) - 49話のところ、名前がミホになってますが…。 (2014年11月10日 23時) (レス) id: 95cb235390 (このIDを非表示/違反報告)
フンハンLOVE(プロフ) - 蜜柑さん» オンニミアネよm(_ _)m (2014年11月2日 1時) (レス) id: fca6febe64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑
| 作成日時：2014年10月23日 0時
