君の彼女でいる条件 (ページ44)

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44.初恋ページ44

私の初恋は、一つ年上のチャニョルオッパ。

チャニョルオッパは幼いときからご近所さん同士で、幼稚園からずっと何をするにもオッパと一緒だった。

ジュンミョンオッパとも年が近いこともあって、3人でよく遊んでた。だからチャニョルオッパは私の2番目のお兄ちゃんって感じだったし、家族同様に思ってたんだ。小学校にいた頃、同級生とかにかなり人気だったオッパがすごく誇らしかったりもした。

優しくて面白くて時々うるさくてでも涙がもろいところがあって根は真面目で…

いつからだったのかな、そんなオッパのことが好きだって気づいたのは。

オッパが中学生になって、小学生の頃より部活とか勉強とかで忙しそうにしていてなかなか会えなくて。久しぶりに会えたと思ったら、女の子と2人で下校していて、「彼女だよ」なんて照れ臭そうに私に紹介してきた。その晩部屋で1人で声をあげて泣いた。たぶんそこで初めて好きって気づいたんだ。

私もオッパと同い年だったらオッパの彼女になれるのに…早く中学生になれたらなあって本気でそう思ってた。

同じ中学に入学して、オッパのいるサッカー部のマネージャーになった。だけどオッパはやっぱり人気者で、たくさんの人から告白されていた。

冗談口調で『チャニョルオッパは好きな人いないのー？』って聞いたことがある。でもその答えは「いない、かな。俺、誰かを好きになったことがないのかもしれない」

ホッとしたと同時に、淡い期待が跡形もなく消え去った。もしかしたら私のこと好きかもしれないって。自分はきっとオッパにとって特別な存在だって。

でも私なんかが出る幕じゃないんだって思った。
告白なんてできなかった。だけど…

再び別れの季節がやってくる。
オッパが高校に行ってしまう。
高校に行ってしまったら、オッパが好きになれるようなステキな人に出会ってしまうかもしれない。

そう思った私は…卒業式の前日、オッパの家に行った。オッパに告白をするつもりで。