君の彼女でいる条件 (ページ39)

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39.デジャヴページ39

教室に入って、ジョンインくんにまたねって言ってから自分の席へと直行する。今日も勉強頑張れる！なんてったって、お昼ごはんジョンインくんと一緒に食べるんだもん！

「Aさん」

誰？と思って周りを見渡すと隣の席のギョンスくんが冷ややかな目をして私を見ていた。わ、私何かしたかしら…！？

『ギョンスくん！おはよー』

何でもない風を装って大きい声で挨拶すると、小さく「おはよう」と返ってきた。

「…Aさん、朝からテンション高いね」

『え？そうかな？』と答えてハッとする。なんか、このやり取りデジャヴ…！そうだ、朝ジョンインくんにも同じこと聞かれたんだったわ…。そんなにテンション高く見えるのかな、私。

「あと、朝からニヤニヤしすぎ。Aさんはもう少し恥じらい、というものを感じるべきだね」

う…。ひ、否定できないから余計胸が痛い。…多分ジョンインくんのこと考えてたから、無意識にニヤニヤしてたのかも。

「何があったか聞いてあげようか？一応、君とジョンイナのことで協力してる身として」

あんまり表情には出てないけど、目の奥がキラキラしてるよギョンスくん。そう、まるでおもちゃを見つけてうずうずする猫のように。ん？ギョンスくんが猫？それ絶対かわいいだろうなあ…

「…あれ、教えてくれないの？」

あ、少し不機嫌オーラ出てきちゃった。ああ、私のせいですよね。分かってます。だけど、ジョンインくんと一緒にお昼ごはん食べるのが楽しみすぎてニヤニヤしてましたー！なんて言えると思う？

『い、いやあ…ちょっと』

「おはよー！Aとギョンスくん」

「おはよう」

『お、おはよー！』

助かった！ナイスタイミングだよ、ソナ！

「Aー、お弁当作るなんてやるじゃん！私その発想はなかった。なんで思いついたの？」

この子…ギョンスくんがいる前でサラッと言った。ちょっとおおお！あれ？言ったらまずかったっけ？みたいな顔してるけど手遅れだよソナあああ！！