君の彼女でいる条件 (ページ32)

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32.応援するよ！ページ32

『そ、そんなあ…』

数学できない私は休憩も貰えないの？厳しい！厳しすぎるよ、ジョンインくん！

「なんて、冗談だよ。休憩することも大事だからね」

はい、と言ってニコッと笑いながらコーヒーを入れたマグカップを手渡してくるジョンインくん。

う、うわああ…王子様ジョンインくんが戻ってきた！！破壊力抜群だ…。

赤くなった顔を隠しつつ席へ戻ると、セフンくんが虚ろな目をしてある方向を見ていた。その方向を見れば、ソナとギョンスくんが仲良く話しているのが見える。

どことなく切なげなセフンくんの表情に、ある疑惑が思い浮かんだ。

『ねえ、セフンくん』

「ん、何」

私に声をかけられて、さっきまで向けていた視線を誤魔化すかのように視線を彷徨わせるセフンくん。

その様子で疑惑が確信に変わった。

セフンくんにしか聞こえないようにかなり声を落として尋ねる。

『…ソナのこと、好きだったりする？』

「…は？な、何言ってんの」

『さっき、見てたでしょ？ソナのこと』

「み、見てないし。そもそも好きじゃない、し…」

セフンくんは嘘つくのが下手みたい。その慌てっぷりからして、図星に違いないもん！

『告白しないの？私、全力で応援するよ！』

「しないよ、だってアイツ彼氏いるのに」

『たぶん2週間ぐらい前に別れてるよ』

「…マジか！っていやいや、好きじゃないから」

私の誘導尋問にまんまと引っ掛かったセフンくん。もう誤魔化したって遅いよ。

それにしても、ソナとセフンくんならお似合いだなあ。そんなことを考えていると頭上から冷たい言葉が降りかかる。

「それだけお喋りできるくらい元気になったんなら、勉強再開しようか？」

上を見ればジョンインくんが、Sモードの笑顔で私とセフンくんを見ていた。